EV(期待値)とは

期待値(EV)(Expected Value=期待値)とは、ある選択を同じ状況で何度も繰り返したとき、1回あたり平均してどれだけのチップを得られるかを表す値です。プラスならその選択は長期的に得(プラスEV)、マイナスなら長期的に損(マイナスEV)になります。

ポーカーで「正しいプレー」とは、運の結果ではなく、より高い期待値(EV)を選ぶ判断のことです。今回たまたま負けても、プラス期待値(EV)の選択を続ければ長期的にはチップが増えていきます。

期待値(EV)の計算式と具体例

基本の計算式は次の通りです。

EV =(勝つ確率 × 勝ったときの利益)−(負ける確率 × 負けたときの損失)

具体例: ポット10,000円。あなたはフラッシュドローで勝率(エクイティ)が約35%。相手のオールイン3,000円にコールするか迷っています。

EV =(0.35 × 13,000)−(0.65 × 3,000)
   = 4,550 − 1,950
   = +2,600円

期待値(EV)がプラスなので、このコールは長期的に得という結論になります。勝率は エクイティ計算機 で概算できます。

プラス期待値(EV)とマイナス期待値(EV)

  • プラス期待値(EV):繰り返すほどチップが増える選択。狙うべき判断です。
  • マイナス期待値(EV):繰り返すほどチップが減る選択。基本的に避けます。

注意したいのは、プラス期待値(EV)の選択でも1回ごとには負けることがある点です。期待値(EV)はあくまで長期的な平均を示す指標だからです。

長期と分散(バラつき)の関係

短期的な結果は「分散(variance)」によって大きく上下します。プラス期待値(EV)のプレーでも、運悪く負けが続くこともあれば、マイナス期待値(EV)のプレーでたまたま勝つこともあります。

実戦での使い方

  1. 選択肢ごとに勝率と利益・損失を概算する
  2. 期待値(EV)が最も高い選択肢を選ぶ(コール・フォールド・レイズを比較)
  3. 結果ではなく判断の質で振り返る反省・分析 の習慣をつける)

数字をすべて暗算する必要はありません。ポットオッズ とエクイティを比べる感覚が身につくと、自然とプラス期待値(EV)の判断ができるようになります。

関連用語

他の用語は 用語集トップ からも参照できます。

まとめ

  • 期待値(EV) = 長期的に平均してどれだけ得られるかを示す値
  • 計算式は (勝率 × 利益)−(負率 × 損失)
  • プラス期待値(EV)なら長期的に得、マイナス期待値(EV)なら長期的に損
  • プラス期待値(EV)でも1回ごとには負けうる(分散の影響)
  • 結果ではなく判断の質(EV)で振り返る習慣が上達につながる