4ベットとは
4ベットとはオープン→3ベット→4ベットという流れで行われる4回目のアグレッション(レイズ)です。3ベットに対してさらにリレイズすることで、大きなプレッシャーをかけられる強力な武器です。
キャッシュゲームでは3ベット後の4ベットに直面する機会は頻繁にあります。「4ベット=AA/KKだけ」という単純な戦略ではなく、バリューとブラフを適切に組み合わせることが重要です。
バリュー4ベットのハンド選択
コアバリュー(常に4ベット)
以下のハンドはほぼすべての状況で4ベットが正当化されます:
| ハンド | 理由 |
|---|---|
| AA | 最強ハンド、スタックオールインが目標 |
| KK | ほぼ全レンジに対して有利 |
| 多くの状況でバリュー、コール選択肢もあり | |
| AKs | ブロッカー効果(AA・KK両方に干渉)+高いエクイティ |
状況依存のバリュー(ポジション・スタック・相手による)
- JJ / TT:浅いスタック(約80BB以下)では4ベットが有利になることが多い
- AKo:コールとの選択肢があるが、多くのケースで4ベット推奨
- AQs:3ベットが広い相手には4ベットも検討
ブラフ4ベットのハンド選択
ブラフ4ベットで最も重要なのはブロッカー効果です。相手の強いハンドの組み合わせ数を減らすカードを持ったハンドが優秀なブラフ候補になります。
優秀なブラフ4ベット候補
| ハンド | ブロッカー効果 | エクイティ |
|---|---|---|
| A5s / A4s | Aブロッカー(相手のAAを減らす) | ウィールストレート可能性 |
| A2s / A3s | Aブロッカー | スーテッドで僅かなエクイティ |
| KQs | Kブロッカー(KKを減らす)、Qブロッカー(QQを減らす) | ナッツストレート・フラッシュ可能性 |
| JTs(稀) | ブロッカー効果は薄いが高いエクイティ | ダブルスーテッドコネクター |
避けるべきブラフ4ベット
- 中程度のポケットペア(88、77など):コールされた場合のエクイティが低く、フォールドエクイティも十分でない
- スーテッドコネクター(98s、87sなど):ブロッカー効果がなく、エクイティも不十分
コールド4ベットとは
コールド4ベットは、自分が3ベットをしていないのに、オープン+3ベットが既に行われている状況で直接4ベットすることです。
例:アンダーザガン(UTG)がオープン → カットオフ(CO)が3ベット → ボタン(BTN)がコールド4ベット
これは通常の4ベットとは異なります。2人のアグレッションを乗り越えるため、レンジが非常に狭く読まれやすいという特徴があります。
コールド4ベットのブロッカー戦略
コールド4ベットでブラフを打つ場合、ブロッカーの重要性がさらに高まります。2人の相手に対してブロッカーを持つことで、両者の強いハンドをより効率的に削減できます。
コールド4ベットに適したブロッカー
| ブロッカー | 効果 |
|---|---|
| Aブロッカー(Axs) | オープナーのAA、3ベッターのAA/AKsを削減 |
| Kブロッカー | KKの組み合わせ数を削減 |
| A+Kブロッカー(AKs自体はバリュー) | 最も効率的にナッツレンジを削減 |
ゲーム理論的最適(GTO)観点:コールド4ベットレンジの構成
ゲーム理論的最適(GTO)的なコールド4ベットレンジは以下のように非常に絞られます:
- バリュー:AA、KK(QQは状況依存)
- ブラフ候補:A5s、A4s(ポジション・スタックによって)
コールド4ベットのブラフは「フォールドエクイティが非常に高い場面のみ」に限定するのが安全です。相手2人が共にフォールドする確率は、それぞれの単体フォールド確率の積であるため、思ったより低いことに注意が必要です。
ゲーム理論的最適(GTO)トレーナーで4ベットレンジを確認する →
4ベットサイズの設定
標準的な4ベットサイズ
| 状況 | 目安サイズ |
|---|---|
| 100BBスタック(IP) | 3ベット額の約2.2〜2.5倍 |
| 100BBスタック(OOP) | 3ベット額の約2.5〜3倍 |
| ショートスタック(60BB以下) | オールインが最もシンプル |
例:カットオフ(CO)が2.5BBオープン → ボタン(BTN)が8BB3ベット → カットオフ(CO)が4ベットするなら約18〜22BB程度が標準。
4ベットに直面したときの対応
相手の4ベットに対して3ベットしていた自分が直面する場面も重要です:
ハンド別の対応指針
| ハンド | 対応 |
|---|---|
| AA / KK | オールイン(コールも可) |
| QQ / AKs | オールインが多数、コールも状況次第 |
| JJ / AKo | スタックと相手のレンジ次第(コール優先もあり) |
| TT / AQs | ほぼコール(相手の4ベットレンジに対して厳しい) |
| ブラフ3ベット(A5sなど) | 基本フォールド(たまに5ベットブラフ) |
まとめ
- 4ベットはバリュー(AA・KK・QQ・AKsなど)とブラフ(A5s・A4sなど)を組み合わせる
- ブラフ4ベットにはAブロッカーやKブロッカーを持つハンドが最適
- コールド4ベットは2人のアグレッションを乗り越えるため頻度を約2〜4%に抑える
- コールド4ベットのブラフはブロッカー効果が特に重要
- 4ベットサイズは相手の3ベット額の約2.2〜3倍が標準で、スタックが浅い場合はオールインがシンプル