コンティニュエーションベット(Cベット)とは
コンティニュエーションベット(Cベット)とは、プリフロップでレイズ(またはリレイズ)して主導権を持ったプレイヤーが、フロップでも続けてベットすることです。
「コンティニュエーション(continuation)=継続」という名前の通り、プリフロップのアグレッション(積極性)をフロップに継続させるベットです。
Cベットの目的
Cベットには大きく2つの目的があります。
目的①:バリューを取る(強いハンド)
フロップでトップペア以上のハンドが完成したとき、ポットを大きくしてバリューを取ります。
目的②:フォールドエクイティを得る(弱いハンドやドロー)
フロップでハンドが完成しなくても、プリフロップの主導権を活かしてベットすることで相手をフォールドさせられます。これを「Cベットブラフ」と言います。
Cベット頻度とサイズの基本
ボードテクスチャーで変わるCベット頻度
Cベットを打つかどうかはボードテクスチャー(フロップのカード構成)によって大きく変わります。
| ボードタイプ | Cベット頻度(目安) | 理由 |
|---|---|---|
| Aハイ・ドライボード(A72レインボー) | 高め(60〜75%) | オープンレイザーはAがヒットしやすく、レンジアドバンテージあり |
| 低い対称型ボード(765スーテッド) | 低め(30〜45%) | コールした側のレンジがヒットしやすい |
| ペアボード(AA2・KK7) | 中程度(45〜65%) | ダブルペアのコンボが少なく均衡(きんこう)的 |
ベットサイズの使い分け
スモールベット(1/3ポット程度):広いレンジでCベット。ブラフも多め
ミドルベット(1/2〜2/3ポット):標準サイズ。バランス型
ラージベット(ポットサイズ以上):ポラライズ(強い手か強いブラフ)に絞る
ポジションとCベット
Cベットはインポジション(IP)かアウトオブポジション(OOP)かによって戦略が大きく異なります。
- インポジション(IP)(ポジションあり):より高い頻度でCベットできる。相手がチェックしたときのオプション(ベット or チェック後のフリーカード)も多い
- アウトオブポジション(OOP)(ポジションなし):インポジション(IP)より慎重に。ブラフCベットは相手のフロートやレイズに弱い
マルチウェイ(3人以上の多人数ポット)ではCベット頻度は大幅に下げるべきです。相手が多いほどいずれかがヒットしている確率が高く、ブラフCベットが通りにくくなります。
最小防御頻度(MDF)とCベットの関係
相手のCベットに対しては、最小防御頻度(MDF)(ミニマム・ディフェンス・フリークエンシー)を意識してフォールドしすぎないことが重要です。
例えば1/2ポットCベットに対する最小防御頻度(MDF)は約67%。自分のレンジのうち67%以上でディフェンス(コールまたはレイズ)しなければ、相手のCベットブラフが自動的にプラス期待値(EV)になります。
最小防御頻度(MDF)の詳しい解説は 最小防御頻度(MDF)とは を参照してください。
Cベットを控えるべき場面
すべてのフロップでCベットすることは「オートCベット」と呼ばれ、エクスプロイト(搾取(さくしゅ))される原因になります。
Cベットを控えた方がよいケース:
- 自分のレンジが相手に比べてレンジアドバンテージを持ちにくいボード
- マルチウェイポット(3人以上)
- アウトオブポジション(OOP)で相手のレンジが強いボード
- チェックしてトラップした方が有利な超強いハンド(slowplay)
関連用語
- 最小防御頻度(MDF):Cベットへのディフェンスは最小防御頻度(MDF)を基準に → 最小防御頻度(MDF)とは
- レンジ:Cベットはレンジアドバンテージとナッツアドバンテージに基づく → レンジとは
- ゲーム理論的最適(GTO):Cベットのゲーム理論的最適(GTO)戦略 → ゲーム理論的最適(GTO)とは
- ブロッカー:Cベットブラフには良いブロッカーを持つハンドを選ぶ → ブロッカーとは
- スタック・ポット・レシオ(SPR):スタック・ポット・レシオ(SPR)によってCベット戦略も変わります → スタック・ポット・レシオ(SPR)とは
他の用語は 用語集トップ からも参照できます。
まとめ
- Cベット = プリフロップで最後にレイズした側がフロップでも続けてベットすること
- 目的は「バリューを取る」か「フォールドエクイティを得る(ブラフ)」の2つ
- ボードテクスチャーによって頻度が変わる:Aハイ・ドライは高め、低い対称ボードは低め
- インポジション(IP)のほうがアウトオブポジション(OOP)よりCベット向き。マルチウェイでは頻度を大幅に下げる
- オートCベットは搾取(さくしゅ)の原因。レンジとボードに合わせた判断が重要