レンジとは

レンジとは、ある状況でプレイヤーが取りうるハンド全体の集合のことです。「あの人はAAを持っている」と1ハンドを断定するのではなく、「AA・KK・AKs・AQs…が含まれるレンジを持っている」と確率的に考えます。

現代ポーカーではレンジ思考が標準であり、ハンドの読み方・ベット戦略・Cベット判断などすべてがレンジベースで語られます。

レンジの基本:169のハンドカテゴリ

テキサスホールデムには169種のハンドカテゴリがあります。

ポケットペア(13種):AA、KK、QQ、…22
スーテッド(78種):AKs、AQs、…32s
オフスーツ(78種):AKo、AQo、…32o

これを13×13のマトリクス(レンジマトリクス)で表示し、色分けすることで「どのハンドをオープン・コール・3ベットするか」を視覚化します。

オープンレンジの例

アンダーザガン(UTG)からボタン(BTN)までポジションによってオープンレンジは変わります(目安)。

ポジションオープンレンジ目安代表的なハンド
アンダーザガン(UTG)約17.5%AA〜JJ、AKs、AQs、AKo
カットオフ(CO)約27.9%アンダーザガン(UTG) + TT、AJs、KQs など
ボタン(BTN)約40.6%カットオフ(CO) + スーテッドコネクター・ブロードウェイなど
スモールブラインド(SB)約34.5%ボタン(BTN)寄り。アウトオブポジション(OOP)なので少し絞る

相手のレンジを読む方法

ハンドリーディング(レンジ読み)のステップは以下の通りです。

  1. プリフロップのアクションからオープンレンジを絞る

    • アンダーザガン(UTG)オープン → タイトなレンジ(約17.5%以内)
    • ボタン(BTN)オープン → ワイドなレンジ(約50%)
  2. フロップのアクションでさらに絞る

    • Cベット → バリューとブラフが混在
    • チェック → 弱いハンドか、強いハンドのトラップ
  3. ターン・リバーのアクションで最終判断

レンジアドバンテージとナッツアドバンテージ

ゲーム理論的最適(GTO)では2つのアドバンテージを考えます。

  • レンジアドバンテージ:レンジ全体の平均エクイティが相手より高い
  • ナッツアドバンテージ:最強のハンド(ナッツ)をより多く持っている

例えばA♠7♦2♣というフロップでは、プリフロップアグレッサー(BTN)のレンジにA7、A2といったツーペア以上が多く含まれ、ナッツアドバンテージを持ちます。この場合ボタン(BTN)はCベットを打ちやすくなります。

詳しくは レンジ・ナッツアドバンテージ でも解説しています。

コンボとコンボ数

同じ「AKs」でも4スーツで4コンボあります。「AKo」は12コンボです。コンボ数の比較はレンジの強さを測るときに重要です。

AA:6コンボ(スーツの組み合わせ)
AKs:4コンボ
AKo:12コンボ
AKs+o合計:16コンボ

ブラフとバリューのコンボ比率を計算する際に活用します。

関連用語

他の用語は 用語集トップ からも参照できます。

まとめ

  • レンジ = ある状況でプレイヤーが持ちうるハンドの集合
  • 1ハンドを断定せず「確率の分布」として読むのが現代ポーカーの考え方
  • ポジションによってオープンレンジは大きく変わる(UTG約17.5% vs ボタン(BTN)約40.6%)
  • レンジ読みはプリフロップ→フロップ→ターン→リバーと段階的に絞っていく
  • ブロッカー・ナッツアドバンテージなどのレンジ概念と組み合わせて活用しよう