レッスン 17 / 100 Phase 2:基本戦略編

UTG・MP・CO・BTN・SB・BB の特徴

6max の各ポジションの「役割」と「戦い方」を、6 つのキャラクターに分けて理解します。これでテーブルでの自分の動きが明確になります。

各ポジションを「キャラクター」で覚える

ポジションの名前と順序はレッスン 7 で学びました。ここでは、それぞれが 戦略的にどう振る舞うべきか を理解します。
ポジションごとに「役割」があるイメージで覚えるとスッキリします。

ポジションキャラクター参加ハンド比率
UTG「最初に矢を放つ狙撃手」約 12〜15 %
MP(HJ)「中庸の戦士」約 17〜20 %
CO「攻めの旗手」約 27〜32 %
BTN「テーブルの王」約 45〜50 %
SB「妥協を強いられる商人」約 35 %(オープン時)
BB「守りの番人」約 30〜40 %(ディフェンス時)

UTG:最初に矢を放つ狙撃手

POKER UTG MP CO BTN SB BB D
UTG(赤):プリフロップで最初にアクション、後ろに 5 人控える最弱ポジ

最も早くアクションする「アンダー・ザ・ガン」。後ろに 5 人控えているため、誰かが強いハンドを持っている確率が高い状況です。

戦い方

  • タイト&プレミアム中心:AA, KK, QQ, JJ, TT, AK, AQ などのプレミアム+強いブロードウェイ
  • レンジは全ハンドの トップ 12〜15 % のみ
  • リンプ(コールで参加)は基本しない、オープンレイズで参加
  • 後ろから 3 ベットが飛んでくる前提で、4 ベット対応のハンドを持っておく

NG パターン

  • 「弱スーテッドハンド(76s 等)」でオープン → 後ろから 3 ベットされてフォールドのお金損
  • A2-A7 のオフスーテッド → キッカートラブル

MP(HJ):中庸の戦士

UTG の左隣、ボタンから 3 つ前のポジション。
UTG ほど厳しくないが、まだ慎重さが必要。

戦い方

  • UTG レンジに「ミドルペア(99, 88)」「中強スーテッド(KQs, QJs, JTs)」を追加
  • 約 17〜20 % のハンドでオープン
  • UTG のオープンに対する 3 ベットも、プレミアム限定で開始

MP の役割

  • テーブルが「タイト」なら、UTG レンジに近づける
  • テーブルが「ルース」なら、CO に近いレンジに広げる
  • 状況対応力が問われるポジション

CO(カットオフ):攻めの旗手

POKER UTG MP CO BTN SB BB D
CO,BTN(赤):いわゆる「スティール領域」。広いレンジで参加して稼ぐ

ボタンの右隣、ポストフロップで 2 番目に IP のポジション。
ここから「スティール領域」

戦い方

  • レンジを約 27〜32 % まで広げる
  • スーテッドコネクター(98s, 87s)、スモールペア(22-77)、A2s-A9s なども参加
  • BTN にコールド・コールされたら、IP 戦略で勝負

CO の特徴

  • BTN がタイトなプレイヤーなら、「スティール」が成立しやすくチップを盗める
  • BTN が攻撃的なら、3 ベットを警戒してやや絞る

BTN(ボタン):テーブルの王

ポストフロップで常に最後にアクションする最強ポジション。

戦い方

  • レンジは 45〜50 % まで広げる(A2o, K5o, Q9o, J8o, 65s, 54s なども参加)
  • リンプはせず、原則オープンレイズで参加
  • フロップ以降は IP 優位を最大化(C ベット、ダブルバレル、薄いバリュー)

BTN の役割

  • 1 周あたり 1.5 BB 程度のチップを稼ぐ」のがプロの目安
  • ブラインドを盗み、ポストフロップで小さくバリューを取る積み上げ
  • テーブルが弱ければ、ここで一気にチップを増やす

SB:妥協を強いられる商人

POKER UTG MP CO BTN SB BB D
SB,BB(赤):ブラインドを強制で払うディフェンス担当。OOP の苦戦ゾーン

ブラインドで強制的に半額払っており、ポストフロップは常に OOP の不利ポジション。
最も難しいポジション

戦い方の選択肢

  1. タイトに戦う:プレミアムだけオープン、その他フォールド(守備重視)
  2. 積極的にオープン:オープン率 30〜40 %、3 ベット中心の構築(オープンサイズも大きめ)

近年は「3 ベット or フォールド」戦略が主流:SB は 2.5 BB オープンに対してコールせず、3 ベットかフォールドの二択に絞る。理由は OOP のコールはほぼ負けるから。

SB の罠

  • 「半額払ってるから」とリンプ=最悪パターン
  • ブラインドの安さに釣られて弱いハンドを参加させると、ポストフロップで負け続ける

BB:守りの番人

毎ハンド強制で BB 分を払っているため、「割引で参加できる」と思いがちですが、ポストフロップ OOP の不利は SB と同じ。

戦い方

  • ディフェンス(守備)」が主要な役割
  • BTN や CO のオープンに対して、約 30〜40 % のレンジでコール/3 ベット
  • ジューシーなコール候補:スーテッドコネクター、A スーテッド、ペア類

BB の戦略

  • 既に BB を払っているので、「実質ディスカウントコール」が成立する
  • ただし「コール過多」は典型的な負けパターン
  • 3 ベットを混ぜることで、相手の C ベットを抑制

まとめチャート

ポジプリフロップ役割ポストフロップ役割
UTGプレミアムのみオープンバリュー中心、ブラフ少なめ
MPUTG + ミドルレンジ状況対応
CO攻めに転じるC ベット主体
BTNテーブル支配全方位の攻撃
SB3 ベット or フォールドOOP のため慎重
BBディフェンスOOP、安いハンドを大事に

一覧の感覚で覚える

ポジションを 「テーブルの戦闘隊形」 だと思ってください。

  • UTG-MP:前衛・守備の重戦士(プレミアムだけ握って待つ)
  • CO-BTN:攻めの斥候(広く参加して、機動力で稼ぐ)
  • SB-BB:補給線(ブラインドの強制ベットで損失抑制が主任務)

このレッスンの要点

  • 6 つのポジションそれぞれに「役割」がある
  • UTG-MP はタイト、CO-BTN はルース、SB-BB はディフェンス特化
  • SB は「3 ベット or フォールド」が現代戦略の主流
  • BB は「割引コール」を活かしてディフェンスに徹する

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