ICM 計算機
プレイヤーのチップ数と賞金構成を入力するだけで、ICM(独立チップモデル)による 各プレイヤーの期待賞金 EV を計算します。 バブルでのコール/フォールド判断やファイナルテーブルのディール交渉にご活用ください。
| プレイヤー | チップ数 |
|---|---|
| 合計チップ | 0 |
| 順位 | 賞金額 |
|---|---|
| 賞金合計 | 0 |
このツールの使い方
- プリセットを選ぶか、プレイヤー数を指定して各プレイヤーのチップ数を入力します。
- 賞金構成に入賞順位ごとの賞金額を入力します(1位・2位・3位など)。
- 「計算する」ボタンを押すと、各プレイヤーのICM値(期待賞金)が表示されます。
たとえばSNGで3人残り、チップがA:5000・B:3000・C:2000、賞金が1位:5000・2位:3000・3位:2000の場合、 チップリーダーのAは単純にチップ50%分の5000ではなく、ICMの計算上はそれより低い金額になります。 これが「チップは直線的に賞金に変換されない」というICMの本質です。
ICM とは何か
ICM(Independent Chip Model)は、トーナメントにおける各プレイヤーの 「現在のチップ」から「期待賞金額」を算出する数学モデルです。
キャッシュゲームとは異なり、トーナメントではチップそのものに金銭的価値はありません。 重要なのは「何位になる確率か」です。ICMは以下のロジックで計算します。
P(プレイヤー i が 1 位) = chips_i ÷ total_chips
P(プレイヤー i が 2 位 | j が 1 位) = chips_i ÷ (total_chips - chips_j)
※ 以降、再帰的にすべての順位の確率を計算
各順位に入る確率に賞金を掛けて足し合わせたものが、そのプレイヤーの ICM 値(期待賞金 EV)です。
バブルでの意思決定とICM
ICMが最も実践的に役立つのはバブル(入賞圏外から入賞圏内への境界)での判断です。
たとえば10人中4人入賞のSNGでバブル(5人残り)の場面を考えます。 このとき、短スタックは「オールインコールが成功してもICM値がほとんど増えない」のに、 「失敗するとゼロになる」という非対称なリスクを抱えています。
チップEVがプラスであってもICM上のEV($EV)がマイナスになるケースがあり、 これがバブルで「数学的に正しいタイト戦略」が推奨される理由です。 ICM計算機でチップを動かして比較することで、この非対称性を直感的に理解できます。
ICMの限界
- ICMは「各プレイヤーのスキルが同等」という前提を置いています。スキル差がある場合は補正が必要です。
- ブラインドレベルやアンティの影響は考慮されません。
- 実際のゲームではポジションや相手のレンジも加味する必要があります。
- ICMは純粋な数学モデルです。実戦では「ICMプレッシャー」として参考値に使うのが現実的です。