レッスン 5 / 100 Phase 1:基本ルール編

プリフロップ・フロップ・ターン・リバー

1ハンドは4つのストリート(=ベット機会)に分かれます。それぞれで開示される情報量が変わり、考えることも変わります。

4つのストリート

テキサスホールデムの 1 ハンドは、必ず以下の順で進みます。

順序名称開示される共有カードこのストリートで賭けるタイミング
1プリフロップ0 枚(自分の 2 枚のみ)自分のホールカードを見た直後
2フロップ3 枚一気に開くフロップ 3 枚を見た直後
3ターン4 枚目を 1 枚開くターン 1 枚を見た直後
4リバー5 枚目を 1 枚開くリバー 1 枚を見た直後

各ストリートで全プレイヤーが「コール/レイズ/フォールド/チェック」のいずれかを終えると、次のストリートに進みます。

プリフロップ:情報量ゼロ、しかし最重要

自分の手札 2 枚しか見えていない、最も情報の少ない段階です。にもかかわらず、プリフロップの判断がそのハンド全体の勝率を 70 % 以上決める とも言われます。

なぜか。理由は単純です。

  • 弱いハンドでプリフロップに参加してしまうと、フロップ以降は常に「相手より弱いレンジ」で戦うことになる
  • 強いハンドだけプリフロップに参加していれば、フロップ以降の選択肢が広がる

つまり、プリフロップの「参加するハンドの選び方」 が、ポーカーで勝つための土台です。これを Phase 3 で徹底的に学びます。

プリフロップで見えているのは自分の 2 枚だけ(裏向きはまだ中央のカード)

フロップ:景色が一気に広がる

ディーラーは中央に 3 枚一気に カードを表向きで置きます。これがフロップ。

  • 一気に「自分の手の強さ」「ボードの危険度」「相手のレンジへの当たり方」が見える
  • フロップで最強の役(フラッシュやストレート以上)が完成することもあれば、ペアもできずに「ノーヒット」になることもある
  • フロップアクションは、ポストフロップ戦略の最大の分岐点

統計的には、自分の 2 枚 + フロップ 3 枚の計 5 枚で何らかの役(ペア以上)になる確率は約 50 % です。残り半分は「何もなし=ノーヒット」。これを覚えておくと、フロップでフォールドする勇気が湧きます。

ターン:プレッシャーが二倍になる

4 枚目のコミュニティカードが 1 枚開かれます。ストレートやフラッシュの完成、もしくはそれらが完成する可能性が一気に膨らみます。

  • ターンでのベットサイズは、フロップより大きくなることが多い
  • 残りのストリートはリバーだけ。ポットが大きくなると、リバーのオールイン圧力が現実味を帯びる
  • 「フロップではコールしたけど、ターンで降りる」は熟練者の典型的なライン

リバー:最後のベット機会、最大の心理戦

5 枚目のコミュニティカードが開かれます。これでカードはすべて出揃いました。

  • 自分の手の強さは確定している(あとはベットで相手にバリューを取らせるか、ブラフで降ろすか)
  • リバーでは「相手のレンジに勝てる手か」が判断のすべて
  • ブラフが成功するかどうかも、リバーで一気に決まる

リバーは技術差が最も大きく出るストリートです。Phase 5 のレッスン 77「リバー意思決定フレーム」で詳しく扱います。

ストリート間で起こる「ボードが変わる」現象

ターンとリバーは 1 枚ずつ開かれるため、毎ストリートで「ボードの意味」が大きく変わります。

例:

  • フロップ 9♠ 8♠ 2♣ → スーテッドコネクターやフラッシュドローに有利
  • ターン + K♦ → トップペアの価値が一気に上がり、フラッシュドローはまだ未完成
  • リバー + 5♠ → フラッシュ完成。ボード全体の意味が反転

フロップ(3 枚)

ボード 9 9 8 8 2 2

ターン(+1 枚 = 計 4 枚)

ボード 9 9 8 8 2 2 K K

リバー(+1 枚 = 計 5 枚、フラッシュ完成)

ボード 9 9 8 8 2 2 K K 5 5

「同じ手札でも、ストリートが進むと意思決定が変わる」 ──これがポーカーの面白さであり、難しさです。

用語まとめ

  • ストリート:ベットの 1 ラウンド単位。プリフロップ/フロップ/ターン/リバーの 4 つ
  • コミュニティカード:中央に置かれる全員共有のカード(合計 5 枚)
  • ノーヒット:自分の手がボードに「当たらなかった」状態
  • ポストフロップ:フロップ以降の総称。プリフロップの反対語

このレッスンの要点

  • 1 ハンドは 4 つのストリート(プリフロップ/フロップ/ターン/リバー)で進む
  • プリフロップが勝率の 70 % を決める
  • フロップで自分の手が「ペア以上」になる確率は約 50 %
  • リバーは技術差が最も出るストリート

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