レッスン 13 / 100 Phase 1:基本ルール編

マナー・所作

技術より先に身につけるべきは、テーブルマナーです。下手なプレイより、悪いマナーの方がはるかにテーブルから嫌われます。

絶対に守るべき 7 つのマナー

ポーカーは紳士のゲームです。以下を守るだけで、初心者でも「経験者っぽく」見られます。

1. アクションは順番を待つ

自分の番が来るまでフォールド・コール・ベットの意思表示をしない。「自分は降りる気だから先にカード捨てる」も NG。
理由:他のプレイヤーのアクション判断に影響を与えるため。

2. ベット額は「合計」で宣言する

レイズするときは「Raise to 600」と合計額で宣言。
「Raise 600」と言うと「現状ベットに 600 上乗せ」とも「合計 600」とも取れて紛らわしい。
無言でチップを置く場合は、1 アクションで置く(チップをポンポン分けて置くと「ストリングベット」反則扱い)。

3. 相手のカードに触れない

たとえショーダウンで相手が見せた手でも、自分から触らない。

4. 不確定なプレイヤーのアクション中は静粛に

「コールしろ」「フォールドだ」など、他人の判断に影響する発言は禁止。
プレイ中の会話は許容されるが、戦略に関する話題は基本タブー。

5. ハンド進行中に手札を見せない

自分が降りた後でも、まだプレイ中の他人にホールカードを見せてはいけない。

6. 「ワンプレイヤー、ワンハンド」

1 つのハンドの判断は 1 人で行う。
横にいる友人と相談したり、スマホで戦略を調べたりはマナー違反。

7. チップの順序を保つ

スタックは「高額チップを後ろ、低額を前」に積む。
高額チップを隠すように積む(=Angle Shooting)と疑われる行為は厳禁。

ストリングベット:もっとも陥りやすい反則

「ストリングベット(String Bet)」とは、一度のアクションで複数回チップを動かしてしまうことです。

NG 例:

  • 100 チップを置いてから「やっぱりレイズで」と言って 100 追加 → コール扱い、追加分は無効
  • 大きな額を置いてから、慎重に枚数を整理してさらに置き直す

回避法:

  • 額を 口頭で宣言 してから置く(「Raise to 600」と言ってから 600 チップを置く)
  • 一度に必要な額だけを置く

アンギルショット:マナー違反の最たる例

「アンギルショット(Angle Shooting)」は、ルール上の灰色エリアを使って相手を惑わす行為。たとえば:

  • 隠し持ったチップをチラッと見せて、相手にアクションを誤らせる
  • 「Reraise」と曖昧に発音して、額の解釈で揉めさせる
  • 自分のカードを「ちらっとめくる仕草」でブラフとアクションを誘発

法律上の違反ではないが、テーブル全員から嫌われ、出禁になることもあります。絶対にやらない

オンラインのマナー

オンラインでも、以下は守るべきマナーです。

  • タイムバンクを乱用しない:考える時間は使うが、毎ハンド最大まで使うとテーブルが疲れる
  • チャットで煽らない:相手のミスを笑ったり、結果論で批判したりしない
  • マルチアカウントの禁止:1 サイト 1 アカウント。複数アカウントは BAN 対象
  • ボット・ソルバー併用の禁止:プレイ中のリアルタイム GTO ソルバー利用は、ほぼ全サイトで禁止

「Show one, show all」ルール

一部のプレイヤーに自分のカードを見せた場合、リクエストがあれば テーブル全員に見せる義務 があります。
カードを見せる行為自体に戦略意図があるとしても、フェアネスのためのルールです。

「リバース」テリング

逆に、「やってはいけない所作」を意識すると、自分のテルを減らせます:

  • 強いハンドのときに無意識に背筋が伸びる
  • ブラフのときにベット後に視線をそらす
  • 待っている時間を計っているとリズムが固定される

最初は無理せず、まず「相手のテルを観察する側」になることに集中するのが正解です。

配り間違いの対応

ライブで起こりうるトラブルと対応:

状況対応
自分のカードが 1 枚しか配られていないすぐにディーラーに伝える
他人のカードが見えてしまった黙ってディーラーに伝える(他のプレイヤーには言わない)
ボードカードが間違って 4 枚開かれたディーラーが訂正処理。基本的にハンドはコンティニュー

用語まとめ

  • ストリングベット:一度のアクションで複数回チップを動かす反則
  • アンギルショット:マナー違反の作為的な惑わし行為
  • テル:無意識に相手に情報を伝えてしまう所作
  • Show one, show all:一部に見せたら全員に見せる義務
おすすめ書籍・グッズ
カードプロテクター(カードガード)
自分のホールカードの上に置く小型アイテム。マナーとして装着するのが定番、ライブ大会でも安心。

このレッスンの要点

  • 順番を待つ・額を口頭宣言・相手のカードに触れないが基本
  • ストリングベットは初心者が最も犯しやすい反則
  • アンギルショットは絶対やらない
  • オンラインでもタイムバンク濫用・チャット煽りは控える

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