レッスン 27 / 100 Phase 2:基本戦略編

ペアの扱い

AA から 22 まで、ポケットペアは全部で13種類。サイズと役割が全く違うのに、初心者は「ペアだから強い」と一括りにしがちです。

ポケットペア:13 種類の階層

ポケットペア(プリフロップで配られる同じ数字 2 枚)は全部で 13 種類。
これを 強さで 3 段階に分類 すると、戦略が一気にクリアになります。

カテゴリハンドプリフロップ勝率(vs ランダム)
プレミアムAA, KK85 % / 82 %
ストロングQQ, JJ, TT78 % / 75 % / 72 %
ミドル99, 88, 7769 % / 67 % / 65 %
スモール66, 55, 44, 33, 2260〜65 %

全カテゴリで「ランダムハンドには勝ち越す」 のがペアの特徴。だから初心者は「ペア = 強い」と思いがちです。

しかし実戦では、ペアが直面する状況によって勝率はガラッと変わります。

プレミアム:AA, KK

戦略

  • 全ポジションでオープン、3 ベット、4 ベットすべて GO
  • 4 ベット返しもコール(5 ベットジャムも視野)
  • ポストフロップは「最大バリュー獲得モード」

  • フロップに 3 連続スートやストレート系が落ちても、AA/KK は強いまま打ち続けがち → 大火傷
  • フロップを読む」習慣を AA/KK でも忘れない

ストロング:QQ, JJ, TT

戦略

  • オープン GO、3 ベット GO
  • 4 ベット返しは「コール or フォールド」で迷う典型
  • ポストフロップは「オーバーペアキラー」(A, K の上振れ)に注意

  • QQ で AK 相手は 56 % 勝率(=ほぼ五分)→ 4 ベットを過信しない
  • TT は「ミドルセット」「TTT」狙いと同時に「オーバーカード厳しい」感覚

ミドル:99, 88, 77

戦略

  • オープン GO、3 ベットは状況による
  • ポストフロップは「セットヒット」を狙うのがメインライン
  • セットヒット率:約 12 %(フロップで)

  • ノーセットでフロップ:オーバーカード(J, Q, K, A)がほぼ常に落ちる
  • → ミドルペアは「フロップで降りる勇気」が必須
  • 88 でフロップ Q 9 4、相手が C ベット」→ 微妙なドロー以外フォールド

スモール:66, 55, 44, 33, 22

戦略

  • セットマイニング」専用と割り切る
  • 安くフロップを見て、セットヒット → 大勝負
  • セット外しは、ほぼ常にフォールド

セットマイニングの数学

  • セットヒット率:12 %
  • 「相手のスタックの 10 % 以下のコール額」なら数学的にプラス
  • 例:相手スタック 100 BB、相手のオープン 3 BB → セットマイニング GO
  • 相手スタック 30 BB、相手のオープン 3 BB → セットマイニング 危険(リターンが薄い)

  • セットマイニング目的でコールしすぎ → ノーセット時の損失が累積
  • 「セットしたら大勝ち」が成立するのは、ディープスタック + IP が条件

ペアの「リスクパターン」

① セットオーバーセット

  • 自分のセットより、相手のセットの方が大きい
  • 例:自分 99 でセット、相手 JJ でセット → 大火傷
  • 確率は低いが、当たると致命的(クーラー)

② ペア vs オーバーペア

  • TT vs JJ:オーバーペアの方が約 80 % 勝つ
  • 自分のレンジに含まれる「JJ+」を相手も持ちうる前提

③ ペア vs オーバーカード

  • 88 vs AK:ペアが約 56 %(プリフロップ)
  • フロップで A が落ちる確率:約 24 %
  • フロップ次第で逆転される

4 ベット時のペア選別

3 ベットされたとき、自分が「4 ベット」する範囲は限られます。

4 ベットする(=コミット OK)

  • AA, KK
  • 状況により QQ(オープナーのレンジによる)

4 ベットしない(=コール or フォールド)

  • JJ, TT:コール推奨
  • 99 以下:基本フォールド

「QQ 以下を 4 ベット」するのは、相手が広い 3 ベットレンジを持っているとき限定。

「セット・オバ・セット」の確率

参考までに、両プレイヤーがセットを引く確率:

  • 一方がセットを引く確率:約 12 %
  • もう一方もセットを引く確率:その中の約 1 %
  • = 全体で約 0.1 %(1000 ハンドに 1 回)

ほぼ起きないので、「セット引いたら勝負」がデフォルト で OK。たまにクーラーがあるくらい。

ペアの「マルチウェイ vs ヘッズアップ」

ヘッズアップでの強さ

ペアvs AKvs ランダム
8856 %67 %
JJ56 %75 %
QQ56 %78 %

マルチウェイ(4 人)での強さ

  • どのペアも勝率は 25〜35 % まで激減
  • スモールペアは「セット引かないと負け」がほぼ確定

練習:このシチュエーション、どうする?

状況:CO で 88、相手は UTG オープン 3 BB、自分の番。

選択肢

  1. フォールド
  2. コール(コールド・コール)
  3. 3 ベット 9 BB
答え合わせ

正解は 2. コール。理由:

  • UTG のオープンレンジは「JJ+, AKo+, AQs+」と狭め → 88 は劣勢
  • 3 ベットすると JJ+ にコールされて、それ以下にはフォールドさせる損
  • コールでフロップを見て、セットヒット狙い(=12 %)
  • IP なのでフロップ以降の判断も楽

UTG オープンに対する 88 のコールは典型的なセットマイニング場面です。

用語まとめ

  • ポケットペア:プリフロップで配られる同じ数字 2 枚
  • オーバーペア:相手のフロップにあるカードより大きい自分のペア
  • セットマイニング:セット(=スリーカード)を狙ってコールする戦略
  • セット・オバ・セット:両者がセットで衝突する稀なケース
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このレッスンの要点

  • ペアはプレミアム/ストロング/ミドル/スモールの 4 段階
  • プレミアムは全 GO、ストロングは状況対応
  • ミドル・スモールは「セットマイニング」と「フロップで降りる勇気」が両輪
  • 4 ベットは AA/KK 限定がデフォルト