レッスン 26 / 100 Phase 2:基本戦略編

コール・レンジ

オープンに対するコール(=コールド・コール)は、3 ベットほど派手ではありませんが、長期勝率を支える重要な選択肢です。

コールド・コールとは

オープンレイズに対して レイズではなくコールで応じる ことを「コールド・コール」と呼びます(前のラウンドで何もしていない=「cold」状態でコールするから)。

  • 3 ベットレンジに入らないが、フォールドするには惜しいハンド
  • コール」のレンジに分類されるハンド

コール・レンジの主要構成

ポジションによって違いますが、典型的にコールするハンド:

カテゴリ
ミドルペア99, 88, 77, 66
ミドル・スーテッドKQs, KJs, KTs, QJs, QTs, JTs, T9s
スーテッドコネクター98s, 87s, 76s, 65s, 54s
A スーテッドA2s-AJs(一部 3 ベット混合)

これらは「ヒットしたらヒットなり」「セットマイニング」「ストレート / フラッシュドロー狙い」のハンドです。

コール候補ハンド例

ミドルペア(セットマイニング向け):

8 8 8 8

スーテッドコネクター(ナッツ完成狙い):

7 7 6 6

ブロードウェイ・スーテッド(ヒット時のトップペア + ドロー):

Q Q J J

コール vs 3 ベットの判断基準

同じハンド(例:QQ)でも、状況によって 3 ベットかコールかが変わります。

3 ベットすべき場面

  • ポストフロップで OOP になる(オープナーが BTN、自分が BB 等)→ 早めにポット膨らます
  • 相手のオープン頻度が高い(=広いレンジ)→ バリュー 3 ベット
  • 後ろにスクイーズ(さらにリレイズ)してくるプレイヤーがいない

コールすべき場面

  • ポストフロップで IP になる(自分が BTN、オープナーが UTG 等)→ 隠してフロップを見る
  • 相手のオープンが堅い(=強いレンジ)→ 3 ベットすると上の手にしかコールされない
  • 後ろにマニアックがいる → コールで誘ってスクイーズに乗じる

ポジション別のコール・レンジ

IP のコール・レンジ(広め)

  • BTN vs CO オープン:22-JJ, AJs-AKs, KQs, ATs-AJs, KTs-KJs, QJs, JTs, T9s, 98s, 87s, 76s, 65s
  • 約 12〜15 % のハンド
  • IP 優位で広めにコールできる

OOP のコール・レンジ(狭め or 0)

  • BB vs UTG オープン:22-99(セットマイニング), KTs+, QJs+, JTs, T9s, 98s, 87s
  • 約 8〜12 % のハンド
  • SB は基本「3 ベット or フォールド」、コール最小限

ヘッズアップ vs マルチウェイの違い

オープンに対する自分のコールは、原則として「ヘッズアップ前提」。
しかし、後ろのプレイヤーが残っているとマルチウェイ化のリスクがあります。

マルチウェイで強くなるハンド

  • スーテッドコネクター(87s, 76s):ストレートが完成しやすい
  • スーテッドエース(A5s, A4s):ナッツフラッシュの可能性
  • ミドルペア:セットヒットで多人数から取れる

マルチウェイで弱くなるハンド

  • AJo, KQo:ペアになっても他人に負けるリスク
  • → これらは IP でも 3 ベットして絞るのが主流

「スクイーズ警戒」のコール

コールしたあと、後ろからスクイーズ(=さらなる 3 ベット)が来ると、コール額が無駄になります。

スクイーズが多いプレイヤーが後ろにいるとき

  • コール・レンジを絞る
  • またはコールではなく 3 ベットで先回り

スクイーズが少ないテーブル

  • コール・レンジを広めに取れる
  • IP 優位を最大化

コールの「ディシリプン」

コールは「降りる勇気を持つ」のと表裏一体です。

NG パターン

  • 「これくらいなら降りるのもったいない」と弱いハンドでコール
  • A6o, K8o, Q9o などの広いオフスーテッドハンド

健全なコール

  • ヒットしたら確実に勝てる」または「ドローが完成したら勝てる」ハンド
  • それ以外はフォールド

コールド・コール率の目安

オンラインの HUD 数値:

指標TAG の目安LAG の目安
コールド・コール率4〜7 %8〜12 %
3 ベット率6〜8 %9〜12 %

コールド・コール率が高すぎる(10 % 超)と、典型的なコーリングステーション化します。

ポストフロップでの「主役交代」

コールしたあとのポストフロップは、オープナーが主導権 を持つ展開がデフォルト:

  • オープナーが C ベット → 自分はコール/レイズ/フォールド
  • コール → 主導権を渡し続ける(=ポストフロップでの判断が増える)
  • レイズ → 主導権を奪い返す
  • フォールド → ハンド終了

コーラーとして勝つには、「IP 優位を活かしたフロート」「ターンの主導権逆転」 などの上級スキルが必要です(Phase 4 で扱います)。

コーラーが取りうる 3 つの基本戦略

① ベットコール(パッシブ)

  • C ベットにコール、ターンの C ベットにもコール、リバーまで見る
  • 弱い手では効きが悪い、強い手では大丈夫

② フロート(IP の上級技)

  • C ベットをコール →「ターンで相手がチェックしたら自分がベット(主導権逆転)」
  • IP でのみ機能

③ チェックレイズ(OOP の上級技)

  • OOP の自分が C ベットされたあと、チェックしてからレイズで返す
  • 強い手の隠し or ブラフどちらも可能

まとめ:コール・レンジの構築

コール・レンジは「3 ベットしない / フォールドしない」の中間ハンドを集めたものです。

  • ミドルペア、スーテッドコネクター、A スーテッド、ブロードウェイ・スーテッドが中心
  • IP では広く、OOP では狭く
  • スクイーズの可能性を考慮
  • 「降りる勇気」を持つ

用語まとめ

  • コールド・コール:オープンに対するコール
  • コーラー:コールで参加したプレイヤー
  • スクイーズ:オープンとコールに対するさらなる 3 ベット
  • フロート:C ベットをコールして、後でブラフを仕掛ける IP の戦術
  • チェックレイズ:OOP のチェック → 相手のベット → レイズの返し

このレッスンの要点

  • コール・レンジは「3 ベット候補でもフォールドでもない」中間ハンド
  • ミドルペア・スーテッドコネクター・ブロードウェイスーテッドが中心
  • IP では広く、OOP では狭く(SB は基本コールしない)
  • スクイーズリスクのある後ろの面子を観察する

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