コールド4ベット
オープン → 3ベット まで進んだあとに「いきなり4ベット」する戦略。極めて強い、しかし極めて狭いレンジで撃つ稀少アクションです。
コールド 4 ベットとは
「コールド(cold)」は「前のラウンドで何もアクションしていない状態」を意味します。
- コールド・コール:レイズに対して、それまで参加していない人がコール
- コールド 4 ベット:オープン → 3 ベット が進んだあと、それまで未参加だった人がいきなり 4 ベット
例のシークエンス:
- UTG オープン 3 BB
- CO 3 ベット 9 BB
- BTN(未参加)が コールド 4 ベット 25 BB
通常の 4 ベットは「自分がオープンした人がする」ものですが、コールド 4 ベットは 第三者が割り込む 形です。
なぜこんな稀少アクションが存在する?
実は、コールド 4 ベットは GTO 上の必須アクション。理由:
「2 人のレンジを同時にカウンター」する効果
- オープナー(強めのレンジ)
- 3 ベッター(さらに強いと示唆)
- この両者を同時に降ろす/コミットさせる
強烈なバリュー狙い
- ポット既に大きい(オープン + 3 ベット = 12 BB)
- 4 ベットで一気に勝負を仕掛けると、ポット 25〜30 BB に膨らむ
ブロッカー効果
- AA や KK でコールド 4 ベットすると、相手の「強い 3 ベットレンジ」を物理的にカット
コールド 4 ベット推奨レンジ
非常に狭い、超プレミアム特化:
バリュー
- AA
- KK(状況依存)
ブラフ
- A5s(極稀、A ブロッカー目的)
全般
- 推奨頻度:1〜2 %(実戦でめったに出ない)
「3 ベット時に普通に 4 ベットする」レンジより、さらに 1/3〜1/2 に絞ります。
サイズ:通常の 4 ベットより大きめ
| 状況 | サイズ |
|---|---|
| IP(BTN がコールド 4 ベット) | 3 ベット額 × 2.5 倍 |
| OOP(SB がコールド 4 ベット) | 3 ベット額 × 3 倍以上 |
通常の 4 ベットより大きくする理由:複数人のフォールドエクイティを必要とするため。
実戦例
シナリオ A:BTN コールド 4 ベット
- UTG オープン 3 BB
- CO 3 ベット 9 BB
- 自分 BTN、ハンド:A♠ A♥
- → コールド 4 ベット 22 BB(×2.5)
期待される結果
- UTG フォールド(多くの場合)
- CO はジャムしたら受け、コールならフロップへ
- 大ポット獲得が現実的
シナリオ B:SB コールド 4 ベット
- BTN オープン 2.5 BB
- BB 3 ベット 10 BB
- 自分 SB、ハンド:K♠ K♣
- → コールド 4 ベット 27 BB(×2.7)
ここでは KK もコールド 4 ベット対象(=AA も狙えるなら KK で攻める)。
なぜブラフを混ぜないのか
通常の 4 ベットでは A5s/A4s でブラフしますが、コールド 4 ベットでは基本ブラフ不要:
理由 ①
- 相手のレンジが極めて強い(オープナー + 3 ベッター両方)
- ブラフが通る確率が低い
- バリュー特化が安全
理由 ②
- 実戦頻度が極端に低い
- バランスを取る必要性が薄い
- 「ハードバリュー読み」が許容される
コールド 4 ベットを「されたとき」の対応
逆に、自分がオープンまたは 3 ベットしているときに、後ろからコールド 4 ベットが来た場合:
自分がオープナーの場合
- 3 ベッターと コールド 4 ベッターの両方を相手にする
- AA, KK 以外は基本フォールド
- QQ も状況によりフォールド
自分が 3 ベッターの場合
- 相手のコールド 4 ベットは超プレミアム
- QQ-JJ, AK は 5 ベットジャムも検討
- それ以下は基本フォールド
ライブ vs オンライン
| 環境 | コールド 4 ベット頻度 |
|---|---|
| オンライン高レート | 約 1 % |
| オンライン低レート | 〜 0.5 % |
| ライブ高レート | 約 1 % |
| ライブ低レート | ほぼゼロ |
低レートではコールド 4 ベットがほぼ出ないため、見たら「ほぼ確実に AA か KK」と判断して大丈夫。
マルチウェイ・コールド 4 ベット
3 ベットが既にコールされて、マルチウェイになっている状況での 4 ベット:
- オープナー + 3 ベッター + コーラー の 3 人いる
- 自分の 4 ベットは「全員を一掃する」目的
- AA 以外はほぼ推奨されない
「コールド 4 ベットをやってみたい」誘惑
- 強いハンド(QQ, JJ, AK)でコールド 4 ベットしたくなる気持ち
- でもこれは「やってはいけない」典型
- 5 ベットジャム返しのリスクが大きい
- QQ-JJ はコール or フォールドが正解
練習:コールド 4 ベット判断
各シチュエーション、コールド 4 ベットすべきか?
- UTG オープン 3 BB、CO 3 ベット 9 BB、自分 BTN、AKo
- CO オープン 2.5 BB、BTN 3 ベット 7.5 BB、自分 SB、AA
- UTG オープン 3 BB、MP 3 ベット 9 BB、自分 BB、JJ
- BTN オープン 2.5 BB、SB 3 ベット 10 BB、自分 BB、KK
答え合わせ
- コール or フォールド(AKo はコールド 4 ベットに弱い、CO の 3 ベットレンジは強め)
- コールド 4 ベット(AA、サイズ 20 BB 程度)
- フォールド(JJ はコールド 4 ベットすると上にしかコールされない、コールも厳しい)
- コールド 4 ベット(KK、サイズ 25 BB 程度)
用語まとめ
- コールド 4 ベット:未参加プレイヤーがオープン + 3 ベット のあとに 4 ベットすること
- コールド・コール:未参加プレイヤーがレイズに対してコールすること
- GTO 必須アクション:頻度は低いが理論上必ず混ぜるべきアクション
このレッスンの要点
- コールド 4 ベットはオープン + 3 ベット 後の第三者による 4 ベット
- 推奨ハンドは AA, KK のみ(A5s が稀にブラフ)
- サイズは通常 4 ベットより大きめ(×2.5〜3)
- ブラフは混ぜず、バリュー特化が基本
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