レッスン 40 / 100 Phase 3:ハンドレンジ編

コールド4ベット

オープン → 3ベット まで進んだあとに「いきなり4ベット」する戦略。極めて強い、しかし極めて狭いレンジで撃つ稀少アクションです。

コールド 4 ベットとは

「コールド(cold)」は「前のラウンドで何もアクションしていない状態」を意味します。

  • コールド・コール:レイズに対して、それまで参加していない人がコール
  • コールド 4 ベット:オープン → 3 ベット が進んだあと、それまで未参加だった人がいきなり 4 ベット

例のシークエンス:

POKER UTG MP CO BTN SB BB D
UTGオープン → CO 3ベット → BTN コールド4ベット の三者構図
  • UTG オープン 3 BB
  • CO 3 ベット 9 BB
  • BTN(未参加)が コールド 4 ベット 25 BB

通常の 4 ベットは「自分がオープンした人がする」ものですが、コールド 4 ベットは 第三者が割り込む 形です。

なぜこんな稀少アクションが存在する?

実は、コールド 4 ベットは GTO 上の必須アクション。理由:

「2 人のレンジを同時にカウンター」する効果

  • オープナー(強めのレンジ)
  • 3 ベッター(さらに強いと示唆)
  • この両者を同時に降ろす/コミットさせる

強烈なバリュー狙い

  • ポット既に大きい(オープン + 3 ベット = 12 BB)
  • 4 ベットで一気に勝負を仕掛けると、ポット 25〜30 BB に膨らむ

ブロッカー効果

  • AA や KK でコールド 4 ベットすると、相手の「強い 3 ベットレンジ」を物理的にカット

コールド 4 ベット推奨レンジ

非常に狭い、超プレミアム特化:

バリュー

  • AA
  • KK(状況依存)

ブラフ

  • A5s(極稀、A ブロッカー目的)

全般

  • 推奨頻度:1〜2 %(実戦でめったに出ない)

「3 ベット時に普通に 4 ベットする」レンジより、さらに 1/3〜1/2 に絞ります。

サイズ:通常の 4 ベットより大きめ

状況サイズ
IP(BTN がコールド 4 ベット)3 ベット額 × 2.5 倍
OOP(SB がコールド 4 ベット)3 ベット額 × 3 倍以上

通常の 4 ベットより大きくする理由:複数人のフォールドエクイティを必要とするため。

実戦例

シナリオ A:BTN コールド 4 ベット

  • UTG オープン 3 BB
  • CO 3 ベット 9 BB
  • 自分 BTN、ハンド:A♠ A♥
  • コールド 4 ベット 22 BB(×2.5)

期待される結果

  • UTG フォールド(多くの場合)
  • CO はジャムしたら受け、コールならフロップへ
  • 大ポット獲得が現実的

シナリオ B:SB コールド 4 ベット

  • BTN オープン 2.5 BB
  • BB 3 ベット 10 BB
  • 自分 SB、ハンド:K♠ K♣
  • コールド 4 ベット 27 BB(×2.7)

ここでは KK もコールド 4 ベット対象(=AA も狙えるなら KK で攻める)。

なぜブラフを混ぜないのか

通常の 4 ベットでは A5s/A4s でブラフしますが、コールド 4 ベットでは基本ブラフ不要:

理由 ①

  • 相手のレンジが極めて強い(オープナー + 3 ベッター両方)
  • ブラフが通る確率が低い
  • バリュー特化が安全

理由 ②

  • 実戦頻度が極端に低い
  • バランスを取る必要性が薄い
  • ハードバリュー読み」が許容される

コールド 4 ベットを「されたとき」の対応

逆に、自分がオープンまたは 3 ベットしているときに、後ろからコールド 4 ベットが来た場合:

自分がオープナーの場合

  • 3 ベッターと コールド 4 ベッターの両方を相手にする
  • AA, KK 以外は基本フォールド
  • QQ も状況によりフォールド

自分が 3 ベッターの場合

  • 相手のコールド 4 ベットは超プレミアム
  • QQ-JJ, AK は 5 ベットジャムも検討
  • それ以下は基本フォールド

ライブ vs オンライン

環境コールド 4 ベット頻度
オンライン高レート約 1 %
オンライン低レート〜 0.5 %
ライブ高レート約 1 %
ライブ低レートほぼゼロ

低レートではコールド 4 ベットがほぼ出ないため、見たら「ほぼ確実に AA か KK」と判断して大丈夫。

マルチウェイ・コールド 4 ベット

3 ベットが既にコールされて、マルチウェイになっている状況での 4 ベット:

  • オープナー + 3 ベッター + コーラー の 3 人いる
  • 自分の 4 ベットは「全員を一掃する」目的
  • AA 以外はほぼ推奨されない

「コールド 4 ベットをやってみたい」誘惑

  • 強いハンド(QQ, JJ, AK)でコールド 4 ベットしたくなる気持ち
  • でもこれは「やってはいけない」典型
  • 5 ベットジャム返しのリスクが大きい
  • QQ-JJ はコール or フォールドが正解

練習:コールド 4 ベット判断

各シチュエーション、コールド 4 ベットすべきか?

  1. UTG オープン 3 BB、CO 3 ベット 9 BB、自分 BTN、AKo
  2. CO オープン 2.5 BB、BTN 3 ベット 7.5 BB、自分 SB、AA
  3. UTG オープン 3 BB、MP 3 ベット 9 BB、自分 BB、JJ
  4. BTN オープン 2.5 BB、SB 3 ベット 10 BB、自分 BB、KK
答え合わせ
  1. コール or フォールド(AKo はコールド 4 ベットに弱い、CO の 3 ベットレンジは強め)
  2. コールド 4 ベット(AA、サイズ 20 BB 程度)
  3. フォールド(JJ はコールド 4 ベットすると上にしかコールされない、コールも厳しい)
  4. コールド 4 ベット(KK、サイズ 25 BB 程度)

用語まとめ

  • コールド 4 ベット:未参加プレイヤーがオープン + 3 ベット のあとに 4 ベットすること
  • コールド・コール:未参加プレイヤーがレイズに対してコールすること
  • GTO 必須アクション:頻度は低いが理論上必ず混ぜるべきアクション

このレッスンの要点

  • コールド 4 ベットはオープン + 3 ベット 後の第三者による 4 ベット
  • 推奨ハンドは AA, KK のみ(A5s が稀にブラフ)
  • サイズは通常 4 ベットより大きめ(×2.5〜3)
  • ブラフは混ぜず、バリュー特化が基本

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