レッスン 7 / 100 Phase 1:基本ルール編

ディーラーボタンとポジション概念

ディーラーボタンとは何か、なぜポジションが「ポーカーで最も重要」と言われるのか。後のレッスンすべての土台になります。

ディーラーボタンとは

テーブル上を毎ハンド時計回りに移動する 白い円盤型のマーカー がディーラーボタン(または単に「ボタン」)です。

POKER UTG MP CO BTN SB BB D
6人テーブル:BTN(赤)がディーラーボタンを持つプレイヤー
  • ボタンを持っているプレイヤーが、その手の「仮想ディーラー」とみなされる
  • 実際にカードを配るのはディーラー(ライブの場合は専属ディーラー、自宅では交代制)
  • ボタンの位置によって、その手のアクション順序が決まる

アクション順序の基本ルール

プリフロップ

ブラインドを除いた 「ボタンの 3 つ左隣(UTG)」から時計回り にアクションが進みます。
最後にアクションするのは BB です。

ポストフロップ(フロップ以降)

「SB から時計回り」にアクションが進みます。
最後にアクションするのはボタンです。

このルールが、後で説明する「ポジションの優位」を生み出します。

ポジションは「アクション順序の名前」

6 人テーブル(6max)の場合、ポジションには 6 つの名前があります。

略称フルネームボタンからの距離強さ
BTNButton(ボタン)0(自分がボタン)最強
COCut-Off(カットオフ)ボタンの右 1 つ強い
HJ / MPHijack / Middle Positionボタンの右 2 つ
UTGUnder The Gunボタンの右 3 つ(=最も遠い)最弱
SBSmall Blindボタンの左 1 つポストフロップで最弱
BBBig Blindボタンの左 2 つポストフロップで弱い

9 人テーブルなど人数が増えると、UTG の隣に「UTG+1」「UTG+2」が追加されます。基本的な考え方は同じです。

なぜポジションが「ポーカーで最も重要」なのか

ポジションが良い(=後でアクションできる)と、3 つの巨大なメリットがあります。

① 情報優位

相手のアクションを見てから自分の手を決められます。これが意思決定の質に直結します。

② ポットコントロール

小さくしたければチェック、大きくしたければベット、と自由にポットの大きさを操作できます。

③ ブラフの効きやすさ

相手がチェックで「弱さ」を示した瞬間にベットして降ろせます。

逆に 早いポジション(UTG / SB) は、これらが全部使えません。「闇雲に動く」ことになるため、参加できるハンドが極端に少なくなります。

「ポジションがある/ない」

ポーカー用語で:

  • In Position(IP, インポジション):相手より後でアクションできる立場
  • Out of Position(OOP, アウトオブポジション):相手より先にアクションしないといけない立場

実戦では「ポジションがある/ない」と日本語で言うことが多いです。

ヘッズアップ(1対1)の特殊性

プレイヤーが 2 人だけの状況(=ヘッズアップ)では、ポジションの呼び名が変わります。

  • ボタン = SB(兼任):プリフロップは最初にアクション、ポストフロップは最後にアクション(=ポジションあり)
  • BB:プリフロップは最後、ポストフロップは最初(=ポジションなし)

ヘッズアップ専用の戦略は Phase 6 で扱います。

「ポジションを買う」感覚

慣れたプレイヤーは、UTG の弱いハンドはフォールドし、BTN では多くのハンドでオープンします。これは「ポジションを買っている」感覚です。

  • UTG でプレイするハンドの幅(=レンジ):トップ約 12 %
  • BTN でプレイするハンドの幅:トップ約 45 〜 50 %

同じハンドでも、ポジションによって「プレイすべき/降りるべき」が変わるのです。これが Phase 3 の「ハンドレンジ」のテーマです。

このレッスンの要点

  • ディーラーボタンの位置によってアクション順序が決まる
  • ポジションは、6max で UTG / MP / CO / BTN / SB / BB の 6 種類
  • BTN が最強、UTG / SB / BB は不利
  • ポジションは情報優位・ポットコントロール・ブラフの 3 つで意思決定を有利にする

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