UTGのオープンレンジ
最も早くアクションするUTGは、最もタイトなレンジ。「これだけ持っていればOK」の最小プレミアム集合を覚えます。
UTG オープンレンジ:約 13〜15 %
最も不利なポジションなので、参加ハンドを 最も厳選 します。
6max で UTG オープンレンジは約 13〜15 % のハンド、つまり 約 22〜25 種類 に絞り込まれます。
推奨レンジ(標準・100BB キャッシュ/MTT 序盤)
ペア
- 22 - AA(全ペア)
スーテッド
- A2s - AKs(A 全スーテッド)
- K9s - KQs(K の中強スーテッド)
- Q9s - QJs
- J9s, JTs
- T9s, T8s
- 98s, 87s, 76s, 65s, 54s
オフスーテッド
- AJo, AQo, AKo
- KQo
これだけです。 「迷ったら降りる」が UTG の基本姿勢。
レンジ表ビジュアル
| A | K | Q | J | T | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 🟥AA | 🟥AKs | 🟥AQs | 🟥AJs | 🟥ATs | 🟥A9s | 🟥A8s | 🟥A7s | 🟥A6s | 🟥A5s | 🟥A4s | 🟥A3s | 🟥A2s |
| K | 🟥AKo | 🟥KK | 🟥KQs | 🟥KJs | 🟥KTs | 🟥K9s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| Q | 🟥AQo | 🟥KQo | 🟥QJs | 🟥QTs | 🟥Q9s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | |
| J | 🟥AJo | ⬜ | ⬜ | 🟥JJ | 🟥JTs | 🟥J9s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| T | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥TT | 🟥T9s | 🟥T8s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 9 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥99 | 🟥98s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 8 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥88 | 🟥87s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 7 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥77 | 🟥76s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 6 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥66 | 🟥65s | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 5 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥55 | 🟥54s | ⬜ | ⬜ |
| 4 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥44 | ⬜ | ⬜ |
| 3 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥33 | ⬜ |
| 2 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥22 |
カテゴリ別の理由
なぜペア全部?
- 22-55:セットマイニング(セット完成で大勝負)
- 66-TT:セット + プリフロップ強さの両刀
- JJ-AA:プレミアム、ポストフロップ強気
なぜ A 全スーテッド?
- A 全スーテッドはナッツフラッシュ可能性 + A ブロッカー効果
- A2s-A5s は「ホイール」と「ライト 3 ベット用」も兼ねる
- A6s-A9s はマージナルだが UTG レンジに含めて OK
なぜスーテッドコネクター(54s-T9s)?
- ナッツポテンシャル
- IP 化したときの長期勝率がプラス
- 後ろから 3 ベットされたらフォールド推奨
なぜ KQo, AJo+ だけ?
- オフスーテッドのブロードウェイは「キッカートラブル」のリスク
- KJo, QJo は UTG では弱すぎる → CO 以降で参加
UTG オープンの 3 つの特徴
① 「最初の意思表示」
UTG オープンは、テーブル全員に「強い手があるよ」と宣言する行為。
タイトなレンジで信頼性を確立しておかないと、後ろから 3 ベットが連発されます。
② 後ろに 5 人いる
- 1 人でも強いハンドを持っている確率:100 % - (0.85)^5 ≈ 約 56 %
- つまり「半分以上の確率で、後ろの誰かが何らかのアクションをしてくる」前提
③ 4 ベット返しに耐えられるレンジ
- UTG オープン → 後ろから 3 ベット → 自分が 4 ベット
- このシークエンスに耐えられるのは AA, KK, AKs 程度
- だからこそ、UTG オープンレンジは堅実なハンドで構成
レンジを「広げてはいけない」理由
「もう少し緩く参加してもいいのでは?」と思ったら、以下を思い出してください。
緩めると起こる悪循環
- 弱いハンドで参加 → 後ろから 3 ベット
- フォールド → オープンコストの損失
- コール → ポストフロップで OOP の弱いハンドで苦戦
- 結局負ける
UTG のタイトレンジは「負けないため」のレンジです。
勝つためのレンジは BTN や CO で構築します。
ライブ vs オンラインの調整
| 環境 | UTG レンジ調整 |
|---|---|
| オンライン(普通レート) | 上記の標準レンジ |
| オンライン(ナイト多めのテーブル) | 若干緩めて 17 % まで OK |
| ライブ低レート | 12 % まで絞る(マルチウェイ前提) |
| ライブ高レート | 標準レンジ |
低レートのライブは「弱いプレイヤーが多くコールしてくる」ため、UTG はタイト目に。
例外:このハンドはオープンしない
レンジ表外で「迷うかもしれない」ハンドの整理:
| ハンド | UTG では | 理由 |
|---|---|---|
| KJo | フォールド | キッカートラブル |
| QJo | フォールド | ペアになっても弱い |
| JTo | フォールド | スーテッドなら OK だが、オフスは弱い |
| A8o, A9o, ATo | フォールド | キッカートラブル |
| K8s, K7s 以下 | フォールド | K ペアになっても勝てない |
| Q8s 以下 | フォールド | ナッツ可能性が低い |
| 33, 22 | レイズ(含む) | セットマイニング前提 |
実戦の感覚
UTG で 1 周(6 ハンド)に 1 回程度しか参加しない感覚が正常です。
「降りる時間が長い」 ── これが UTG の正解。
練習:自分の判断
UTG で配られたハンド。レイズかフォールドか?
- K♥ J♦
- A♠ 9♠
- 7♦ 7♣
- 5♣ 4♣
- Q♥ T♣
答え合わせ
- フォールド(KJo は UTG では弱い)
- レイズ(A9s はスーテッドなのでレンジ内)
- レイズ(77 はセットマイニング + 強さ)
- レイズ(54s はスーテッドコネクター、レンジ最下限)
- フォールド(QTo はオフスーテッド、UTG レンジ外)
このレッスンの要点
- UTG レンジは約 13〜15 %、約 22〜25 種類
- ペア全部 + A 全スーテッド + 強ブロードウェイ + SC(54s-T9s)+ AKo/AQo/AJo/KQo
- 「降りる時間が長いのが正解」のポジション
- レンジを緩めると 3 ベットの餌食になる
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