レッスン 33 / 100 Phase 3:ハンドレンジ編

MPのオープンレンジ

UTG レンジに「少しの追加」をするだけ。MP は中庸のポジション、過剰に広げないのが正解です。
POKER UTG MP CO BTN SB BB D
6人テーブル:MP(赤)はUTGとCOの中間。後ろにはまだ4人が控える。

MP オープンレンジ:約 17〜20 %

UTG レンジ(約 14 %)に +3〜6 % を追加するイメージ。
6max では UTG-1 とも呼ばれます(フル 9 max では MP1, MP2 などに細分化)。

MP に追加するハンド(UTG レンジ + α)

A スーテッド(既に全部入っている)

  • そのまま

K スーテッド(拡張)

  • 追加:K7s, K8s

Q スーテッド(拡張)

  • 追加:Q7s, Q8s

J スーテッド(拡張)

  • 追加:J8s, J7s

T スーテッド(拡張)

  • 追加:T7s

スーテッドコネクター

  • 追加:43s(最下限)

オフスーテッド(拡張)

  • 追加:ATo, KJo, QJo

削除(は無し、すべて UTG レンジを含む)

レンジ表ビジュアル

AKQJT98765432
A🟥AA🟥AKs🟥AQs🟥AJs🟥ATs🟥A9s🟥A8s🟥A7s🟥A6s🟥A5s🟥A4s🟥A3s🟥A2s
K🟥AKo🟥KK🟥KQs🟥KJs🟥KTs🟥K9s🟥K8s🟥K7s
Q🟥AQo🟥KQo🟥QQ🟥QJs🟥QTs🟥Q9s🟥Q8s🟥Q7s
J🟥AJo🟥KJo🟥QJo🟥JJ🟥JTs🟥J9s🟥J8s🟥J7s
T🟥ATo🟥TT🟥T9s🟥T8s🟥T7s
9🟥99🟥98s
8🟥88🟥87s
7🟥77🟥76s
6🟥66🟥65s
5🟥55🟥54s
4🟥44🟥43s
3🟥33
2🟥22

MP の役割

UTG と CO の中間ポジション、戦略的にも「橋渡し」の役割を担います。

後ろに 4 人控えている

  • UTG より 1 人少ない
  • それでも 3 ベットリスクは十分にある
  • レンジを「ほどよく」広げて、テーブル支配を始めるポジション

「テーブルの調整役」

  • テーブルがタイトなら UTG レンジ + 1〜2 ハンドで OK
  • テーブルがルースなら CO レンジに近づける
  • 経験で調整する範囲が広い

追加ハンドの理由

K7s, K8s

  • K スーテッドは「フラッシュ可能性 + K ペアの強さ」
  • UTG では削っていた中堅 K スーテッドを追加

Q7s, Q8s

  • Q スーテッドの追加。フロップ Q ヒットの可能性
  • ボード次第で 2 ペアやストレートも狙える

J7s, J8s, T7s

  • ジュエル系のスーテッド、隠れたナッツ完成
  • 「J9s より弱いが、まだプレイ可能」のライン

43s

  • スーテッドコネクター最下限、ホイール狙い
  • 「とにかくナッツポテンシャルが大事」の延長線

ATo, KJo, QJo

  • オフスーテッド・ブロードウェイの追加
  • 「キッカートラブルはあるが、強い役を作れる」ライン

ATo を含める理由(よく聞かれる質問)

ATo は「微妙なハンド」と言われがちですが、MP では含めて OK:

  • ヘッズアップ勝率:vs ランダム 約 60 %
  • キッカートラブルは「相手の AK, AQ, AJ」とぶつかったときだけ
  • MP オープンに対する 3 ベットレンジは限定的(=後ろ 4 人だが、攻め過剰ではない)

ただし UTG では削る(後ろ 5 人、3 ベット圧力強)、CO 以降で常時 GO

レンジを広げすぎない理由

MP で「やってはいけない」追加ハンド:

ハンド理由
K5s 以下K ペアになっても弱い
Q6s 以下Q ペアでも勝てない
K9o, Q9o, J9oオフスーテッドで微妙
32s弱すぎ、CO/BTN で追加

「もう少し緩く参加したい」気持ちが MP では危険。UTG レンジ + 5 ハンド程度 が健全です。

3 ベット時の対応

MP オープンに対する 3 ベットの応答(参考):

ハンド応答
AA, KK4 ベット
QQ, JJ状況により 4 ベット or コール
AKs, AKo4 ベット
AQs, AJsコール
TT, 99コール
その他フォールド

3 ベットされたとき「コミット可能」なのは AA/KK/AKs 程度。それ以下は基本コールかフォールド。

MP オープン時の C ベット率

MP オープンレンジ + ヘッズアップ・フロップでの C ベット率の目安:

  • ドライボード(高位 + 低位低位):70 % 以上
  • ウェットボード(コネクト + フラッシュドロー):50〜60 %

UTG より C ベット率を少し下げる(=チェック頻度を上げる)のが現代戦略。レンジが少し広いため、ヒットしないボードが増えるためです。

練習:MP でのアクション判断

MP で配られたハンド。レイズかフォールドか?

  1. K♠ 8♠
  2. A♣ 8♦
  3. T♥ 7♥
  4. 8♣ 8♦
  5. J♦ 9♣
答え合わせ
  1. レイズ(K8s は MP レンジに追加)
  2. フォールド(A8o はキッカートラブル、CO 以降で追加)
  3. レイズ(T7s は MP レンジに追加)
  4. レイズ(88 は全 GO のミドルペア)
  5. フォールド(J9o は MP では弱い、CO 以降で追加)

用語まとめ

  • MP(HJ):UTG-1 とも呼ばれる、ボタンから 3 つ前のポジション
  • UTG レンジ + α:UTG ハンドに数枚追加する MP の構築方針
  • コミット可能:4 ベットまで打って、ジャムまで耐えられる強さ

このレッスンの要点

  • MP は UTG レンジ + 3〜6 %、約 17〜20 % のハンド
  • 追加するのは「中堅 K/Q/J スーテッド + ATo, KJo, QJo」
  • レンジを広げすぎない、UTG レンジを軸に +5 ハンド程度
  • 3 ベットされたら基本コール、コミットは AA/KK/AKs のみ

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