MPのオープンレンジ
UTG レンジに「少しの追加」をするだけ。MP は中庸のポジション、過剰に広げないのが正解です。
MP オープンレンジ:約 17〜20 %
UTG レンジ(約 14 %)に +3〜6 % を追加するイメージ。
6max では UTG-1 とも呼ばれます(フル 9 max では MP1, MP2 などに細分化)。
MP に追加するハンド(UTG レンジ + α)
A スーテッド(既に全部入っている)
- そのまま
K スーテッド(拡張)
- 追加:K7s, K8s
Q スーテッド(拡張)
- 追加:Q7s, Q8s
J スーテッド(拡張)
- 追加:J8s, J7s
T スーテッド(拡張)
- 追加:T7s
スーテッドコネクター
- 追加:43s(最下限)
オフスーテッド(拡張)
- 追加:ATo, KJo, QJo
削除(は無し、すべて UTG レンジを含む)
レンジ表ビジュアル
| A | K | Q | J | T | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 🟥AA | 🟥AKs | 🟥AQs | 🟥AJs | 🟥ATs | 🟥A9s | 🟥A8s | 🟥A7s | 🟥A6s | 🟥A5s | 🟥A4s | 🟥A3s | 🟥A2s |
| K | 🟥AKo | 🟥KK | 🟥KQs | 🟥KJs | 🟥KTs | 🟥K9s | 🟥K8s | 🟥K7s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| Q | 🟥AQo | 🟥KQo | 🟥QJs | 🟥QTs | 🟥Q9s | 🟥Q8s | 🟥Q7s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | |
| J | 🟥AJo | 🟥KJo | 🟥QJo | 🟥JJ | 🟥JTs | 🟥J9s | 🟥J8s | 🟥J7s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| T | 🟥ATo | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥TT | 🟥T9s | 🟥T8s | 🟥T7s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 9 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥99 | 🟥98s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 8 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥88 | 🟥87s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 7 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥77 | 🟥76s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 6 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥66 | 🟥65s | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 5 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥55 | 🟥54s | ⬜ | ⬜ |
| 4 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥44 | 🟥43s | ⬜ |
| 3 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥33 | ⬜ |
| 2 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥22 |
MP の役割
UTG と CO の中間ポジション、戦略的にも「橋渡し」の役割を担います。
後ろに 4 人控えている
- UTG より 1 人少ない
- それでも 3 ベットリスクは十分にある
- レンジを「ほどよく」広げて、テーブル支配を始めるポジション
「テーブルの調整役」
- テーブルがタイトなら UTG レンジ + 1〜2 ハンドで OK
- テーブルがルースなら CO レンジに近づける
- 経験で調整する範囲が広い
追加ハンドの理由
K7s, K8s
- K スーテッドは「フラッシュ可能性 + K ペアの強さ」
- UTG では削っていた中堅 K スーテッドを追加
Q7s, Q8s
- Q スーテッドの追加。フロップ Q ヒットの可能性
- ボード次第で 2 ペアやストレートも狙える
J7s, J8s, T7s
- ジュエル系のスーテッド、隠れたナッツ完成
- 「J9s より弱いが、まだプレイ可能」のライン
43s
- スーテッドコネクター最下限、ホイール狙い
- 「とにかくナッツポテンシャルが大事」の延長線
ATo, KJo, QJo
- オフスーテッド・ブロードウェイの追加
- 「キッカートラブルはあるが、強い役を作れる」ライン
ATo を含める理由(よく聞かれる質問)
ATo は「微妙なハンド」と言われがちですが、MP では含めて OK:
- ヘッズアップ勝率:vs ランダム 約 60 %
- キッカートラブルは「相手の AK, AQ, AJ」とぶつかったときだけ
- MP オープンに対する 3 ベットレンジは限定的(=後ろ 4 人だが、攻め過剰ではない)
ただし UTG では削る(後ろ 5 人、3 ベット圧力強)、CO 以降で常時 GO。
レンジを広げすぎない理由
MP で「やってはいけない」追加ハンド:
| ハンド | 理由 |
|---|---|
| K5s 以下 | K ペアになっても弱い |
| Q6s 以下 | Q ペアでも勝てない |
| K9o, Q9o, J9o | オフスーテッドで微妙 |
| 32s | 弱すぎ、CO/BTN で追加 |
「もう少し緩く参加したい」気持ちが MP では危険。UTG レンジ + 5 ハンド程度 が健全です。
3 ベット時の対応
MP オープンに対する 3 ベットの応答(参考):
| ハンド | 応答 |
|---|---|
| AA, KK | 4 ベット |
| QQ, JJ | 状況により 4 ベット or コール |
| AKs, AKo | 4 ベット |
| AQs, AJs | コール |
| TT, 99 | コール |
| その他 | フォールド |
3 ベットされたとき「コミット可能」なのは AA/KK/AKs 程度。それ以下は基本コールかフォールド。
MP オープン時の C ベット率
MP オープンレンジ + ヘッズアップ・フロップでの C ベット率の目安:
- ドライボード(高位 + 低位低位):70 % 以上
- ウェットボード(コネクト + フラッシュドロー):50〜60 %
UTG より C ベット率を少し下げる(=チェック頻度を上げる)のが現代戦略。レンジが少し広いため、ヒットしないボードが増えるためです。
練習:MP でのアクション判断
MP で配られたハンド。レイズかフォールドか?
- K♠ 8♠
- A♣ 8♦
- T♥ 7♥
- 8♣ 8♦
- J♦ 9♣
答え合わせ
- レイズ(K8s は MP レンジに追加)
- フォールド(A8o はキッカートラブル、CO 以降で追加)
- レイズ(T7s は MP レンジに追加)
- レイズ(88 は全 GO のミドルペア)
- フォールド(J9o は MP では弱い、CO 以降で追加)
用語まとめ
- MP(HJ):UTG-1 とも呼ばれる、ボタンから 3 つ前のポジション
- UTG レンジ + α:UTG ハンドに数枚追加する MP の構築方針
- コミット可能:4 ベットまで打って、ジャムまで耐えられる強さ
このレッスンの要点
- MP は UTG レンジ + 3〜6 %、約 17〜20 % のハンド
- 追加するのは「中堅 K/Q/J スーテッド + ATo, KJo, QJo」
- レンジを広げすぎない、UTG レンジを軸に +5 ハンド程度
- 3 ベットされたら基本コール、コミットは AA/KK/AKs のみ
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