レッスン 38 / 100 Phase 3:ハンドレンジ編

3ベットレンジ(ポジション別)

「3ベットの目的」をレッスン25で学びました。今回はポジション別の具体的な3ベットレンジを、相手のオープン位置ごとに整理します。

ポジション × 相手のポジション = 6 × 6 = 36 ノード

「自分のポジション」と「オープナーのポジション」の組み合わせで 36 通り。
全部を完璧に覚える必要はありませんが、よく使う 9〜12 ノード だけ抑えれば実用十分です。

重要ノード一覧

自分のポジションオープナー重要度
BBBTN★★★★★
BBCO★★★★
BBUTG★★★
SBBTN★★★★
SBCO★★★
BTNCO★★★★
BTNUTG★★★
COUTG★★

ここでは特に重要な 5 ノードを取り上げます。

① BTN vs UTG 3 ベットレンジ

POKER UTG MP CO BTN SB BB D
BTN から UTG オープンへの 3 ベット:最も頻出ノード

UTG オープン(タイト 15 %)に対する BTN の 3 ベット:

バリュー部分

  • AA, KK, QQ
  • AKs, AKo

ブラフ部分

  • A5s, A4s(A ブロッカー)

コール部分

  • JJ, TT, 99, 88
  • AQs, AQo, AJs
  • KQs
  • その他のミドルハンド

合計 3 ベット頻度:約 4〜6 %

UTG レンジが堅い相手には、3 ベットを絞ります(バリュー 6 ベットして合計 4 ハンド程度)。

② BTN vs CO 3 ベットレンジ

CO オープン(28 % のミドル)に対する BTN:

バリュー

  • AA, KK, QQ, JJ
  • AKs, AKo, AQs

ブラフ

  • A5s, A4s, A3s, A2s
  • K5s, K4s(一部)

コール

  • TT, 99
  • AQo, AJs
  • KQs, KJs
  • その他広めにコール

合計 3 ベット頻度:約 8〜10 %

CO は広めにオープンするので、3 ベットも広めに取れます。

③ BB vs BTN 3 ベットレンジ

BTN オープン(広い 48 %)に対する BB:

バリュー

  • AA, KK, QQ, JJ, TT
  • AKs, AKo, AQs, AQo
  • AJs

ブラフ

  • A5s, A4s, A3s, A2s
  • K5s, K4s(一部)

コール

  • 22-99
  • AJo, ATs+
  • KQs, KQo, KJs, KJo, KTs
  • QJs, QTs, QJo
  • その他広めにコール

合計 3 ベット頻度:約 12〜15 %

BTN のオープンが広いので、BB は積極的に 3 ベットを混ぜます。

④ BB vs CO 3 ベットレンジ

CO オープン(28 %)に対する BB:

バリュー

  • AA, KK, QQ, JJ
  • AKs, AKo, AQs

ブラフ

  • A5s, A4s, A3s

コール

  • 22-TT
  • AQo, AJs+, ATs
  • KQs, KJs, KTs
  • その他

合計 3 ベット頻度:約 9〜11 %

⑤ SB vs BTN 3 ベットレンジ

BTN オープンに対する SB(OOP のためコールではなく 3 ベット主体):

バリュー

  • AA, KK, QQ, JJ, TT
  • AKs, AKo, AQs, AQo

ブラフ

  • A5s, A4s, A3s, A2s
  • 65s, 76s, 87s(少量)

合計 3 ベット頻度:約 13〜16 %

SB は OOP のため、コールはほぼせず「3 ベット or フォールド」が現代主流。

サイズの確認

3 ベットサイズの目安(レッスン 25 で学んだとおり):

状況サイズ
IP(BTN vs UTG)オープンサイズ × 3 倍
OOP(SB or BB)オープンサイズ × 4 倍
アンティあり上記の 80〜90 %

例:BTN が 2.5 BB オープン → SB の 3 ベットは 10 BB(×4)

4 ベットレンジを意識する

3 ベットしたあとに、相手から 4 ベットが返ってくる可能性を常に考えます。

4 ベット返しに耐えられるハンド(=コミット可能)

  • AA, KK
  • 状況によって QQ, AKs

4 ベットされたらフォールドするハンド

  • JJ 以下
  • AKo(時にコール)
  • ブラフ全て

「3 ベットしたら、半分以上は降ろす想定」。4 ベットされた時点で大きく絞ります。

ライト 3 ベットの「ブロッカー」効果

ブラフ 3 ベットには、必ず ブロッカー を持つハンドを選びます。

A5s のブロッカー効果

  • 相手の AA レンジを 3 枚カット(自分が A を 1 枚持つ)
  • 相手の AK レンジも 3 枚カット
  • 結果、相手の 4 ベットレンジが減って、フォールド率上昇

K5s のブロッカー効果

  • 相手の KK レンジを 3 枚カット
  • 相手の AK レンジを 3 枚カット
  • BTN vs CO ノードでよく使われる

スーテッドコネクター 65s, 76s

  • ブロッカー効果は薄い
  • ただし「コールされてもナッツポテンシャル」が強み

3 ベット頻度の自己診断

オンライン HUD で自分の 3 ベット頻度を確認:

自分の 3 ベット率評価
〜 4 %タイトすぎ(バリューだけ)
5〜7 %やや絞り目
8〜11 %バランス良好
12〜14 %攻撃的
15 % 〜やり過ぎ、コールされる

「ノード理解」の重要性

レンジは「自分のポジション × 相手のポジション」のノードごとに違います。

  • BTN vs UTG:3 ベット 4 〜 6 %(タイト)
  • BTN vs CO:3 ベット 8 〜 10 %(広め)

「BTN だから 8 % で 3 ベット」ではなく、「UTG オープンなら 4 %、CO オープンなら 10 %」と覚えてください。

練習:3 ベット判断

各シチュエーション、3 ベットすべきか?

  1. CO オープン 2.5 BB、自分 BTN、ハンド AKo
  2. UTG オープン 3 BB、自分 BB、ハンド AJs
  3. BTN オープン 2.5 BB、自分 SB、ハンド K6o
  4. BTN オープン 2.5 BB、自分 BB、ハンド A4s
答え合わせ
  1. 3 ベット(AKo は BTN のバリュー 3 ベット候補)
  2. コール(AJs は UTG レンジに対してコール推奨、3 ベットすると AQ/KQ にしかコールされない)
  3. フォールド(K6o は SB vs BTN ではレンジ外)
  4. 3 ベット(A4s はライト 3 ベットの代表)

用語まとめ

  • ノード:プリフロップの特定シチュエーション(オープナーポジション × 自分のポジション)
  • コミット可能:4 ベットされても降りない強さのハンド
  • ブロッカー:相手の特定ハンドの組み合わせを物理的に減らす効果
  • バリュー:ブラフ比率:強い手と弱い手の混ぜ方の比率

このレッスンの要点

  • 3 ベットレンジは「自分のポジ × オープナーのポジ」で変わる
  • 重要 5 ノード(BTN vs UTG/CO, BB vs UTG/CO/BTN, SB vs BTN)を優先暗記
  • ブラフ部分はブロッカー効果のあるハンドを選ぶ(A5s, K5s 等)
  • 4 ベット返しに耐えられないハンドは「3 ベットしてフォールド」前提

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