3ベットレンジ(ポジション別)
ポジション × 相手のポジション = 6 × 6 = 36 ノード
「自分のポジション」と「オープナーのポジション」の組み合わせで 36 通り。
全部を完璧に覚える必要はありませんが、よく使う 9〜12 ノード だけ抑えれば実用十分です。
重要ノード一覧
| 自分のポジション | オープナー | 重要度 |
|---|---|---|
| BB | BTN | ★★★★★ |
| BB | CO | ★★★★ |
| BB | UTG | ★★★ |
| SB | BTN | ★★★★ |
| SB | CO | ★★★ |
| BTN | CO | ★★★★ |
| BTN | UTG | ★★★ |
| CO | UTG | ★★ |
ここでは特に重要な 5 ノードを取り上げます。
① BTN vs UTG 3 ベットレンジ
UTG オープン(タイト 15 %)に対する BTN の 3 ベット:
バリュー部分
- AA, KK, QQ
- AKs, AKo
ブラフ部分
- A5s, A4s(A ブロッカー)
コール部分
- JJ, TT, 99, 88
- AQs, AQo, AJs
- KQs
- その他のミドルハンド
合計 3 ベット頻度:約 4〜6 %
UTG レンジが堅い相手には、3 ベットを絞ります(バリュー 6 ベットして合計 4 ハンド程度)。
② BTN vs CO 3 ベットレンジ
CO オープン(28 % のミドル)に対する BTN:
バリュー
- AA, KK, QQ, JJ
- AKs, AKo, AQs
ブラフ
- A5s, A4s, A3s, A2s
- K5s, K4s(一部)
コール
- TT, 99
- AQo, AJs
- KQs, KJs
- その他広めにコール
合計 3 ベット頻度:約 8〜10 %
CO は広めにオープンするので、3 ベットも広めに取れます。
③ BB vs BTN 3 ベットレンジ
BTN オープン(広い 48 %)に対する BB:
バリュー
- AA, KK, QQ, JJ, TT
- AKs, AKo, AQs, AQo
- AJs
ブラフ
- A5s, A4s, A3s, A2s
- K5s, K4s(一部)
コール
- 22-99
- AJo, ATs+
- KQs, KQo, KJs, KJo, KTs
- QJs, QTs, QJo
- その他広めにコール
合計 3 ベット頻度:約 12〜15 %
BTN のオープンが広いので、BB は積極的に 3 ベットを混ぜます。
④ BB vs CO 3 ベットレンジ
CO オープン(28 %)に対する BB:
バリュー
- AA, KK, QQ, JJ
- AKs, AKo, AQs
ブラフ
- A5s, A4s, A3s
コール
- 22-TT
- AQo, AJs+, ATs
- KQs, KJs, KTs
- その他
合計 3 ベット頻度:約 9〜11 %
⑤ SB vs BTN 3 ベットレンジ
BTN オープンに対する SB(OOP のためコールではなく 3 ベット主体):
バリュー
- AA, KK, QQ, JJ, TT
- AKs, AKo, AQs, AQo
ブラフ
- A5s, A4s, A3s, A2s
- 65s, 76s, 87s(少量)
合計 3 ベット頻度:約 13〜16 %
SB は OOP のため、コールはほぼせず「3 ベット or フォールド」が現代主流。
サイズの確認
3 ベットサイズの目安(レッスン 25 で学んだとおり):
| 状況 | サイズ |
|---|---|
| IP(BTN vs UTG) | オープンサイズ × 3 倍 |
| OOP(SB or BB) | オープンサイズ × 4 倍 |
| アンティあり | 上記の 80〜90 % |
例:BTN が 2.5 BB オープン → SB の 3 ベットは 10 BB(×4)
4 ベットレンジを意識する
3 ベットしたあとに、相手から 4 ベットが返ってくる可能性を常に考えます。
4 ベット返しに耐えられるハンド(=コミット可能)
- AA, KK
- 状況によって QQ, AKs
4 ベットされたらフォールドするハンド
- JJ 以下
- AKo(時にコール)
- ブラフ全て
「3 ベットしたら、半分以上は降ろす想定」。4 ベットされた時点で大きく絞ります。
ライト 3 ベットの「ブロッカー」効果
ブラフ 3 ベットには、必ず ブロッカー を持つハンドを選びます。
A5s のブロッカー効果
- 相手の AA レンジを 3 枚カット(自分が A を 1 枚持つ)
- 相手の AK レンジも 3 枚カット
- 結果、相手の 4 ベットレンジが減って、フォールド率上昇
K5s のブロッカー効果
- 相手の KK レンジを 3 枚カット
- 相手の AK レンジを 3 枚カット
- BTN vs CO ノードでよく使われる
スーテッドコネクター 65s, 76s
- ブロッカー効果は薄い
- ただし「コールされてもナッツポテンシャル」が強み
3 ベット頻度の自己診断
オンライン HUD で自分の 3 ベット頻度を確認:
| 自分の 3 ベット率 | 評価 |
|---|---|
| 〜 4 % | タイトすぎ(バリューだけ) |
| 5〜7 % | やや絞り目 |
| 8〜11 % | バランス良好 |
| 12〜14 % | 攻撃的 |
| 15 % 〜 | やり過ぎ、コールされる |
「ノード理解」の重要性
レンジは「自分のポジション × 相手のポジション」のノードごとに違います。
- BTN vs UTG:3 ベット 4 〜 6 %(タイト)
- BTN vs CO:3 ベット 8 〜 10 %(広め)
「BTN だから 8 % で 3 ベット」ではなく、「UTG オープンなら 4 %、CO オープンなら 10 %」と覚えてください。
練習:3 ベット判断
各シチュエーション、3 ベットすべきか?
- CO オープン 2.5 BB、自分 BTN、ハンド AKo
- UTG オープン 3 BB、自分 BB、ハンド AJs
- BTN オープン 2.5 BB、自分 SB、ハンド K6o
- BTN オープン 2.5 BB、自分 BB、ハンド A4s
答え合わせ
- 3 ベット(AKo は BTN のバリュー 3 ベット候補)
- コール(AJs は UTG レンジに対してコール推奨、3 ベットすると AQ/KQ にしかコールされない)
- フォールド(K6o は SB vs BTN ではレンジ外)
- 3 ベット(A4s はライト 3 ベットの代表)
用語まとめ
- ノード:プリフロップの特定シチュエーション(オープナーポジション × 自分のポジション)
- コミット可能:4 ベットされても降りない強さのハンド
- ブロッカー:相手の特定ハンドの組み合わせを物理的に減らす効果
- バリュー:ブラフ比率:強い手と弱い手の混ぜ方の比率
このレッスンの要点
- 3 ベットレンジは「自分のポジ × オープナーのポジ」で変わる
- 重要 5 ノード(BTN vs UTG/CO, BB vs UTG/CO/BTN, SB vs BTN)を優先暗記
- ブラフ部分はブロッカー効果のあるハンドを選ぶ(A5s, K5s 等)
- 4 ベット返しに耐えられないハンドは「3 ベットしてフォールド」前提