ライト3ベット
「弱めのハンドで意図的に3ベットする」のがライト3ベット。混ぜることでバリュー3ベットの威力も増します。
ライト 3 ベットとは
「ライト(light)= 軽い」=「プレミアム以下のハンドで打つ 3 ベット」。
- バリュー 3 ベット:AA, KK, QQ, AK のような強いハンド
- ライト 3 ベット:A5s, K5s, 76s のような弱いハンド
- 両者を混ぜることで、相手にレンジを読まれない
ブラフ 3 ベットとほぼ同義ですが、特に「バランス調整のために意図的に混ぜる」ニュアンスが強い表現です。
なぜライト 3 ベットを混ぜるのか
① レンジの隠蔽
- バリューだけだと「3 ベット = AA/KK/QQ/AK」と相手に完全に読まれる
- ライトを混ぜることで、相手が「コールするか降りるか」を悩む
② フォールドエクイティの獲得
- 多くのオープンレンジ下限ハンドはフォールド
- 「弱いハンドでも降ろせれば勝ち」
③ オープンレンジを抑制
- 相手が「3 ベットされるリスク」を意識
- オープン頻度自体を下げる効果
代表的なライト 3 ベットハンド
ライト3ベットの代表例: や (スーテッドAx/Kx)
A スーテッド系
- A2s, A3s, A4s, A5s ──「ホイール スーテッド」と呼ばれる
- A ブロッカー + フラッシュ + ストレート可能性
- 4 ベットされてもフォールドできる潔さ
K スーテッド系
- K5s, K4s, K3s(一部 K6s)
- K ブロッカー
- AK ブロッカー効果も持つ
スーテッドコネクター(ナッツポテンシャル)
- 76s, 65s, 87s
- ブロッカー効果は弱いが、コールされてもナッツ目指せる
- 「ブラフ + ナッツ可能性」のハイブリッド
ライト 3 ベットの「ブロッカー価値」
ブロッカーの数学:
自分が A5s を持つとき
- 相手の AA 組み合わせ:通常 6 通り → 自分が A 1 枚カット → 3 通り(半減)
- 相手の AK 組み合わせ:通常 16 通り → 12 通り(25 % 減)
- 結果、相手の「強い 3 ベットレンジ」が約 30 % 減少
数値で見る効果
- ブロッカーなしの 3 ベット:相手の 4 ベットレンジ X
- A ブロッカーありの 3 ベット:相手の 4 ベットレンジ 0.7X
- 30 % のフォールドエクイティ向上
オープナーのタイプ別調整
| オープナー特性 | ライト 3 ベットの増減 |
|---|---|
| タイトプレイヤー | 減らす(フォールド効果が薄い) |
| ルースプレイヤー | 増やす(フォールド効果大) |
| 4 ベット多用 | 大幅に減らす(5 ベット返しが多い) |
| コーリングステーション | ライトはほぼ NG(コールしてくる) |
ライト 3 ベットの「3 つの結果」
ライト 3 ベットを打つと、3 通りの結果が起こります:
① フォールド(=想定通り)
- 約 60〜70 % の確率
- 最大の収益源
② コール(=要対応)
- 約 25〜35 %
- ポストフロップで OOP/IP 戦略
- フロップヒット時のみ強気、外れたら諦め
③ 4 ベット(=フォールド)
- 約 5〜10 %
- ライト 3 ベットは 4 ベットされたら基本フォールド
- 「やられた」と諦める
ポストフロップでのライト 3 ベットコール対応
ライト 3 ベットコール後、自分はポット 20 BB 程度を作っています。
フロップヒット時
- A5s でフロップ A 8 4 → トップペア + ストレートドロー → 強気
- A5s でフロップ 5 8 K → 5 ペア → C ベット 1 回でテスト
フロップ未ヒット時
- A5s でフロップ K 8 3 → 何もなし → C ベット or チェック
- C ベットサイズ:1/3〜1/2 ポット(諦めても傷が浅い)
「100 BB と 200 BB の差」
100 BB スタックの場合
- ライト 3 ベット推奨頻度:3 ベット全体の 30〜40 %
- 4 ベットされたら基本フォールド
200 BB ディープの場合
- ライト 3 ベット推奨頻度:3 ベット全体の 40〜50 %
- スーテッドコネクター(76s, 65s)の比重を上げる
- 4 ベットされてもコール余地(インプライド・オッズ大)
ライト 3 ベットの「やり過ぎ」サイン
オンライン HUD で「4 ベット返し率」を観察:
- 相手の 4 ベット率が 平常時の 1.5 倍 に上がった
- → 自分のライト 3 ベットがバレている
- 一旦タイトに戻して、相手のリアクションを観察
練習:ライト 3 ベット判断
各シチュエーション、ライト 3 ベットすべきか?
- CO オープン 2.5 BB、自分 BTN、ハンド A♠ 4♠
- UTG オープン 3 BB、自分 BB、ハンド 7♠ 6♠
- BTN オープン 2.5 BB、自分 SB、ハンド K♣ 4♣
- CO オープン 2.5 BB、自分 BB、ハンド A♥ 2♣
答え合わせ
- ライト 3 ベット(A4s は IP の典型)
- コール推奨(UTG レンジは強い、76s は 3 ベットすると上にしかコールされない、コール推奨)
- ライト 3 ベット(K4s、SB から BTN への 3 ベットは積極的)
- コール or フォールド(A2o はライト 3 ベット候補だがオフスはコール推奨、スーテッドの A2s なら 3 ベット)
用語まとめ
- ライト 3 ベット:プレミアム以下のハンドで打つ意図的な 3 ベット
- ホイール スーテッド:A2s-A5s の総称、ライト 3 ベットの定番
- A ブロッカー:A を持つことで相手の A レンジを減らす効果
- バランス:バリューとブラフ/ライトのレンジ構築比率
このレッスンの要点
- ライト 3 ベットはバリュー 3 ベットとのバランスを取るための必須要素
- 推奨ハンド:A2s-A5s, K5s/K4s, 76s/65s
- フォールド成功率 60〜70 %、4 ベットされたら基本フォールド
- 相手のオープナータイプで頻度を調整
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