レッスン 34 / 100 Phase 3:ハンドレンジ編

COのオープンレンジ

ここから「攻めのフェーズ」が始まります。CO(カットオフ)はスティール領域の入口、レンジを大きく広げる最初のポジションです。
POKER UTG MP CO BTN SB BB D
6人テーブル:CO(赤)はBTNの一つ手前、スティール領域の入口。

CO オープンレンジ:約 27〜32 %

UTG の 2 倍、MP の 1.5 倍。CO は 「攻めの旗手」 として、ハンドの 3 割を参加させていきます。

推奨レンジ(標準・100BB キャッシュ/MTT)

ペア

  • 22 - AA (全ペア)

A スーテッド

  • A2s - AKs(全種類)

K スーテッド

  • K2s - KQs(全種類)

Q スーテッド

  • Q5s - QJs

J スーテッド

  • J6s - JTs

T スーテッド

  • T7s - T9s

スモール・スーテッド

  • 97s, 98s, 87s, 76s, 65s, 54s, 43s, 32s

オフスーテッド

  • A8o - AKo(A8o から AKo まで全部)
  • K9o - KQo
  • QTo, QJo
  • JTo

レンジ表ビジュアル

AKQJT98765432
A🟥AA🟥AKs🟥AQs🟥AJs🟥ATs🟥A9s🟥A8s🟥A7s🟥A6s🟥A5s🟥A4s🟥A3s🟥A2s
K🟥AKo🟥KK🟥KQs🟥KJs🟥KTs🟥K9s🟥K8s🟥K7s🟥K6s🟥K5s🟥K4s🟥K3s🟥K2s
Q🟥AQo🟥KQo🟥QQ🟥QJs🟥QTs🟥Q9s🟥Q8s🟥Q7s🟥Q6s🟥Q5s
J🟥AJo🟥KJo🟥QJo🟥JJ🟥JTs🟥J9s🟥J8s🟥J7s🟥J6s
T🟥ATo🟥KTo🟥QTo🟥JTo🟥TT🟥T9s🟥T8s🟥T7s
9🟥A9o🟥K9o🟥99🟥98s🟥97s
8🟥A8o🟥88🟥87s
7🟥77🟥76s
6🟥66🟥65s
5🟥55🟥54s
4🟥44🟥43s
3🟥33🟥32s
2🟥22

CO の戦略的位置

「スティール領域」の始まり

  • 後ろに BTN・SB・BB の 3 人だけ
  • BTN が降りやすければ、SB/BB だけが残る = ヘッズアップ機会
  • ブラインドを盗む(スティール)が現実的になる

「ボタン代理」の意識

  • BTN の人がタイトなら、CO は事実上 BTN として戦える
  • レンジを 35 % まで広げる選択肢もあり(=「ボタンに座っている気分で」)

追加ハンドの理由

K2s-K6s 追加

  • すべての K スーテッドを参加
  • K ペアになりにくいが、ブロッカー効果 + フラッシュドロー
  • 後ろを 3 人だけに絞れるので、参加コストが下がる

Q5s-Q9s 追加

  • Q ペア化、フラッシュドローのバリュー
  • J6s, J7s, J8s も追加(マルチウェイで強い)

スモール・スーテッドコネクター

  • 32s, 43s, 54s, 65s, 76s, 87s, 97s を全部参加
  • 全てナッツポテンシャル

オフスーテッド大幅拡張

  • A8o, A9o(キッカートラブルあるが、CO ならコール過多せず処理可能)
  • K9o, KTo, KJo, KQo(K オフスーテッドフル)
  • QTo, QJo, JTo(ブロードウェイ・オフスーテッド)

レンジが広がる理由:数学的説明

CO で +12 % 広げる根拠は、以下のシンプルな計算:

  • 後ろ 5 人(UTG):「最強ハンド遭遇率」約 56 %
  • 後ろ 4 人(MP):「最強ハンド遭遇率」約 45 %
  • 後ろ 3 人(CO):「最強ハンド遭遇率」約 34 %
  • 後ろ 2 人(BTN):「最強ハンド遭遇率」約 22 %

人数が減るほど「強い相手」に遭遇する確率が下がるので、自分のレンジを広げてもプラスを保てるのです。

ポストフロップでの注意点

CO で広いレンジを使うと、ポストフロップで「弱いミドルレンジ」が大量に発生します:

  • K6s でフロップ K-2-9 → トップペア・ローキッカー → 微妙
  • Q5s でフロップ Q-9-3 → トップペア・ローキッカー → 微妙

これらの「微妙な手」を 打つべきか、チェックすべきか の判断が、CO 以降の上達ポイント。Phase 4 で詳しく扱います。

CO で 3 ベットされた場合

CO オープンに対する 3 ベットの応答:

ハンド応答
AA, KK4 ベット
QQ, JJ4 ベット
AKs, AKo4 ベット
AQs, AQoコール
TT, 99コール
AJs, KQsコール
その他のレンジ下限フォールド

CO は「3 ベットに耐えるレンジが厚い」ので、4 ベットレンジも広めに取れます(AA, KK, QQ, AKs/o まで)。

BTN の影響を読む

CO で参加するか迷うとき、BTN を観察するのが鍵:

BTN の特性CO レンジの調整
タイトプレイヤーレンジを 32〜35 % まで広げて OK
LAG プレイヤー3 ベット警戒で 25 % 程度に絞る
ナイト(プレミアム以外降りる)レンジを広く
マニアック(3 ベット多用)レンジを絞り、強いハンドだけ

BTN を読む」のが CO の最重要スキル。

練習:CO でのアクション判断

CO で配られたハンド。レイズかフォールドか?

  1. K♥ 4♥
  2. A♣ 7♣
  3. J♦ 7♦
  4. Q♠ J♣
  5. 4♠ 3♠
答え合わせ
  1. レイズ(K4s は CO レンジに含まれる、K スーテッド全部)
  2. レイズ(A7s、A スーテッド全部)
  3. レイズ(J7s、J6s+ に含まれる)
  4. レイズ(QJo、ブロードウェイ・オフスーテッド)
  5. レイズ(43s、スモール・スーテッドコネクター)

用語まとめ

  • スティール:レイトポジでブラインドを盗む目的のオープン
  • ボタン代理:BTN が降りる前提で CO が BTN 的に振る舞う戦略
  • A ブロッカー:A を持つことで相手の A レンジを減らす効果

このレッスンの要点

  • CO レンジは約 27〜32 %、UTG の 2 倍
  • K スーテッド全部、Q5s+、J6s+ などスーテッドを大幅拡張
  • オフスーテッドも A8o+, K9o+, QTo+ で広げる
  • BTN の特性で CO レンジを 25〜35 % の範囲で伸縮させる

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