COのオープンレンジ
ここから「攻めのフェーズ」が始まります。CO(カットオフ)はスティール領域の入口、レンジを大きく広げる最初のポジションです。
CO オープンレンジ:約 27〜32 %
UTG の 2 倍、MP の 1.5 倍。CO は 「攻めの旗手」 として、ハンドの 3 割を参加させていきます。
推奨レンジ(標準・100BB キャッシュ/MTT)
ペア
- 22 - AA (全ペア)
A スーテッド
- A2s - AKs(全種類)
K スーテッド
- K2s - KQs(全種類)
Q スーテッド
- Q5s - QJs
J スーテッド
- J6s - JTs
T スーテッド
- T7s - T9s
スモール・スーテッド
- 97s, 98s, 87s, 76s, 65s, 54s, 43s, 32s
オフスーテッド
- A8o - AKo(A8o から AKo まで全部)
- K9o - KQo
- QTo, QJo
- JTo
レンジ表ビジュアル
| A | K | Q | J | T | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 🟥AA | 🟥AKs | 🟥AQs | 🟥AJs | 🟥ATs | 🟥A9s | 🟥A8s | 🟥A7s | 🟥A6s | 🟥A5s | 🟥A4s | 🟥A3s | 🟥A2s |
| K | 🟥AKo | 🟥KK | 🟥KQs | 🟥KJs | 🟥KTs | 🟥K9s | 🟥K8s | 🟥K7s | 🟥K6s | 🟥K5s | 🟥K4s | 🟥K3s | 🟥K2s |
| Q | 🟥AQo | 🟥KQo | 🟥QJs | 🟥QTs | 🟥Q9s | 🟥Q8s | 🟥Q7s | 🟥Q6s | 🟥Q5s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | |
| J | 🟥AJo | 🟥KJo | 🟥QJo | 🟥JJ | 🟥JTs | 🟥J9s | 🟥J8s | 🟥J7s | 🟥J6s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| T | 🟥ATo | 🟥KTo | 🟥QTo | 🟥JTo | 🟥TT | 🟥T9s | 🟥T8s | 🟥T7s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 9 | 🟥A9o | 🟥K9o | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥99 | 🟥98s | 🟥97s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 8 | 🟥A8o | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥88 | 🟥87s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 7 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥77 | 🟥76s | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 6 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥66 | 🟥65s | ⬜ | ⬜ | ⬜ |
| 5 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥55 | 🟥54s | ⬜ | ⬜ |
| 4 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥44 | 🟥43s | ⬜ |
| 3 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥33 | 🟥32s |
| 2 | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | ⬜ | 🟥22 |
CO の戦略的位置
「スティール領域」の始まり
- 後ろに BTN・SB・BB の 3 人だけ
- BTN が降りやすければ、SB/BB だけが残る = ヘッズアップ機会
- ブラインドを盗む(スティール)が現実的になる
「ボタン代理」の意識
- BTN の人がタイトなら、CO は事実上 BTN として戦える
- レンジを 35 % まで広げる選択肢もあり(=「ボタンに座っている気分で」)
追加ハンドの理由
K2s-K6s 追加
- すべての K スーテッドを参加
- K ペアになりにくいが、ブロッカー効果 + フラッシュドロー
- 後ろを 3 人だけに絞れるので、参加コストが下がる
Q5s-Q9s 追加
- Q ペア化、フラッシュドローのバリュー
- J6s, J7s, J8s も追加(マルチウェイで強い)
スモール・スーテッドコネクター
- 32s, 43s, 54s, 65s, 76s, 87s, 97s を全部参加
- 全てナッツポテンシャル
オフスーテッド大幅拡張
- A8o, A9o(キッカートラブルあるが、CO ならコール過多せず処理可能)
- K9o, KTo, KJo, KQo(K オフスーテッドフル)
- QTo, QJo, JTo(ブロードウェイ・オフスーテッド)
レンジが広がる理由:数学的説明
CO で +12 % 広げる根拠は、以下のシンプルな計算:
- 後ろ 5 人(UTG):「最強ハンド遭遇率」約 56 %
- 後ろ 4 人(MP):「最強ハンド遭遇率」約 45 %
- 後ろ 3 人(CO):「最強ハンド遭遇率」約 34 %
- 後ろ 2 人(BTN):「最強ハンド遭遇率」約 22 %
人数が減るほど「強い相手」に遭遇する確率が下がるので、自分のレンジを広げてもプラスを保てるのです。
ポストフロップでの注意点
CO で広いレンジを使うと、ポストフロップで「弱いミドルレンジ」が大量に発生します:
- K6s でフロップ K-2-9 → トップペア・ローキッカー → 微妙
- Q5s でフロップ Q-9-3 → トップペア・ローキッカー → 微妙
これらの「微妙な手」を 打つべきか、チェックすべきか の判断が、CO 以降の上達ポイント。Phase 4 で詳しく扱います。
CO で 3 ベットされた場合
CO オープンに対する 3 ベットの応答:
| ハンド | 応答 |
|---|---|
| AA, KK | 4 ベット |
| QQ, JJ | 4 ベット |
| AKs, AKo | 4 ベット |
| AQs, AQo | コール |
| TT, 99 | コール |
| AJs, KQs | コール |
| その他のレンジ下限 | フォールド |
CO は「3 ベットに耐えるレンジが厚い」ので、4 ベットレンジも広めに取れます(AA, KK, QQ, AKs/o まで)。
BTN の影響を読む
CO で参加するか迷うとき、BTN を観察するのが鍵:
| BTN の特性 | CO レンジの調整 |
|---|---|
| タイトプレイヤー | レンジを 32〜35 % まで広げて OK |
| LAG プレイヤー | 3 ベット警戒で 25 % 程度に絞る |
| ナイト(プレミアム以外降りる) | レンジを広く |
| マニアック(3 ベット多用) | レンジを絞り、強いハンドだけ |
「BTN を読む」のが CO の最重要スキル。
練習:CO でのアクション判断
CO で配られたハンド。レイズかフォールドか?
- K♥ 4♥
- A♣ 7♣
- J♦ 7♦
- Q♠ J♣
- 4♠ 3♠
答え合わせ
- レイズ(K4s は CO レンジに含まれる、K スーテッド全部)
- レイズ(A7s、A スーテッド全部)
- レイズ(J7s、J6s+ に含まれる)
- レイズ(QJo、ブロードウェイ・オフスーテッド)
- レイズ(43s、スモール・スーテッドコネクター)
用語まとめ
- スティール:レイトポジでブラインドを盗む目的のオープン
- ボタン代理:BTN が降りる前提で CO が BTN 的に振る舞う戦略
- A ブロッカー:A を持つことで相手の A レンジを減らす効果
このレッスンの要点
- CO レンジは約 27〜32 %、UTG の 2 倍
- K スーテッド全部、Q5s+、J6s+ などスーテッドを大幅拡張
- オフスーテッドも A8o+, K9o+, QTo+ で広げる
- BTN の特性で CO レンジを 25〜35 % の範囲で伸縮させる
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