リエントリー(またはリバイ)は、チップを失って飛んでしまっても、規定の期間内であればもう一度バイインして再入場できるトーナメント形式です。フリーズアウト(一度飛んだら終わり)と違い、序盤の戦い方や予算の考え方が大きく変わります。
リエントリーとリバイの違い
どちらも「買い直せる」点は同じですが、リエントリーは飛んでから新しいスタックで席に着き直すイメージ、リバイは一定スタック以下のときに追加購入してチップを足すイメージです。さらに終盤に一度だけ追加購入できる「アドオン」が用意されることもあります。細かいルールは大会ごとに異なるので、エントリー前に再入場の回数・期限・アドオンの有無を必ず確認しましょう。
序盤にやや広く積極的に動ける理由
トーナメントは終盤になるほど、賞金構造の影響でチップ1枚あたりの価値が目減りしていきます(ICM の効果)。一方で再入場できる序盤はチップ価値が線形に近く、飛んでも買い直せるため、1回の勝負のリスクが相対的に小さくなります。
そのため序盤は、フリーズアウトよりもややワイドに、アグレッシブにスタックを伸ばしにいく判断が取りやすくなります。ただし「飛んでもいい」と雑なギャンブルを繰り返すのは別問題。あくまで期待値(cEV)で見て得な場面を、再入場という保険のもとで少し広げるイメージです。
レイトレジ(遅い登録)の損得
多くのリエントリー大会では、開始からしばらく経った後でも参加できる「レイトレジストレーション」が設定されています。遅く入る最大のメリットは時間効率で、序盤のレベルを飛ばして短い拘束時間で参加できます。
判断材料は主に2つ。ひとつは自分のスタックと平均スタックの比較で、レイトレジ締切時点で平均より大きく出遅れるなら不利になりがちです。もうひとつは構造(ストラクチャー)で、すでにブラインドが上がってMレシオやBB数が浅くなっていれば、入った瞬間からプッシュ/フォールド寄りの戦いになります。Mレシオの目安はおおよそ M>20 グリーン/10〜20 イエロー/6〜10 オレンジ/1〜5 レッド/1未満 デッド、プッシュフォールドは概ね10〜15bb以下で本格化するとされます(いずれも目安)。
総予算(バンクロール)の決め方
リエントリー大会で最も事故りやすいのが予算管理です。「1回ぶんのバイイン」ではなく、何回まで再入場するかを含めた総予算を先に決めておくことが重要です。
まとめ
リエントリー/リバイは「飛んでも買い直せる」形式で、再入場できる序盤はチップ価値が線形に近いため、フリーズアウトよりやや広く積極的に動けます。レイトレジは時間効率と平均スタックを見て損得を判断し、何より総予算を先に決めるバンクロール管理が大前提です。全体像はトーナメント戦略ガイドで、リバイ/アドオンの仕組みは個別記事で深掘りしてください。