レッスン 48 / 100 Phase 3:ハンドレンジ編

レンジ表アプリの使い方

100種類以上のノードを正確に覚えるには、アプリでの反復練習が最効率。無料〜有料のおすすめアプリと、効果的な学習法を紹介します。

なぜアプリを使うか

レッスン 32〜45 で学んだレンジは、紙やテキストで読んだだけでは身につきません。

  • 169 マスの位置を瞬時に判断
  • 6 ポジション × 数種類のアクション = 数十パターン
  • ノードごとに違うレンジ

これを クイズ形式で何百回も反復 することで、初めて体に染み込みます。アプリの最大の価値はここにあります。

おすすめアプリ(無料〜有料)

① Pre-Flop Master(モバイル無料/有料機能あり)

  • レンジクイズに特化、最も人気
  • ポジション別オープンレンジを 100 問単位で出題
  • 正答率を統計化して苦手ハンドを可視化
  • iOS / Android、英語 UI

② Poker Snowie(有料、PC+モバイル)

  • AI と対戦して GTO 近似戦略を学ぶ
  • プリフロップだけでなくポストフロップも含む
  • 月額 $20 程度
  • 中級〜上級向け

③ GTO Wizard(有料、Web)

  • プロも使う本格 GTO 学習ツール
  • 完全な GTO レンジ表を視覚化
  • ノードロック機能付き
  • 月額 $40〜
  • 上級者向け

④ Equilab(無料、PC)

  • レンジ vs レンジのエクイティ計算
  • 学習ツールではないが、補助として有用
  • Windows / Mac、ダウンロード型

⑤ Poker Trainer(無料、Web)

  • ブラウザで動く、登録不要
  • ハンドランク認識、ポット・オッズ、レンジ判定など複数のクイズ
  • 入門〜初級

⑥ PokerLab Range Trainer(モバイル無料)

  • 6max のオープンレンジクイズに特化
  • シンプルな UI で続けやすい
  • 広告あり

アプリの選び方

レベルおすすめ
入門Poker Trainer(無料 Web)
初級Pre-Flop Master(モバイル)
中級Pre-Flop Master + Equilab
上級GTO Wizard + Poker Snowie
プロGTO Wizard + PioSolver(自前ソルバー)

このレッスンでは Pre-Flop Master を中心に使い方を解説します。

Pre-Flop Master の使い方

初期設定

  1. App Store / Google Play で「Pre-Flop Master」を検索しインストール
  2. 起動 → 「6-Max NLHE」を選択(テキサスホールデムを意味)
  3. スタックサイズ「100BB」を選択
  4. 言語:英語のみ(用語は Phase 2 までで対応可能)

練習モード

  1. ホーム画面で「Practice」を選択
  2. ポジション選択:BTN / CO / MP / UTG / SB / BB
  3. シナリオ:Open / vs Raise / vs 3-bet など
  4. 100 問単位で出題、各問題で「Raise / Call / Fold」を選択

学習の進め方

  • 1 ポジションずつ:BTN → CO → BB → SB → MP → UTG
  • 各ポジションで 正答率 85 % になるまで継続
  • 1 日 30〜100 問を目標

学習の 4 ステップ

ステップ 1:BTN オープンレンジ(1〜3 日)

  • 最も広く、最も使用頻度高
  • まずここで「アプリの操作 + マス感覚」を身につける

ステップ 2:CO オープンレンジ(2〜3 日)

  • BTN より少し絞る感覚
  • 「BTN -10 %」のメンタルモデル

ステップ 3:BB ディフェンス(3〜4 日)

  • 最も実戦で使う頻度高
  • vs BTN, vs CO, vs UTG の 3 ノードを区別

ステップ 4:その他のポジション(1 週間)

  • MP, UTG, SB を順に
  • すでに BTN/CO/BB が身についていれば応用しやすい

合計約 3〜4 週間 で 6 ポジションのオープン + 主要ディフェンスをマスター。

「ペーパーチャート」も併用

アプリと並行して、印刷した レンジ表(PDF) を物理的に見るのも有効:

  • A4 1 枚に 6 ポジションのオープンレンジを印刷
  • パソコンの横に貼って、実戦で参照
  • 1 ヶ月後には「見なくても言える」状態を目指す

PDF は GTO Wizard、Upswing Poker、本サイトのツール(ハンドレンジ・ビジュアライザー)などからダウンロード可能。

アプリでの間違いやすいパターン

間違い① 紛らわしいオフスーテッド

  • K9o vs K9s、A8o vs A8s の区別
  • 「o の方が 1 段下のレンジ」を意識

間違い② ボーダーハンド

  • K5s(BTN レンジ最下限) vs K5o(レンジ外)
  • 「スーテッドだけ参加」のラインを覚える

間違い③ スーテッドコネクター

  • 54s 〜 T9s は全部レンジ内(BTN, CO)
  • 43s, 32s は BTN のみ

「3 ベット」シナリオの学習

オープンレンジを覚えたら、次は「3 ベット」シナリオ:

  • vs UTG Raise の対応
  • vs CO Raise の対応
  • vs BTN Raise の対応

Pre-Flop Master では「vs Raise」シナリオを選択するだけ。
3 ベットを Raise、コールを Call として回答します。

進捗の測定

アプリの統計機能で:

  • ノード別の正答率
  • 苦手なハンド(=赤色マークされる)
  • 学習時間の累計

これらを見ながら 苦手な部分を集中練習

「アプリで完璧」≠「実戦で勝てる」

アプリでオープンレンジを 95 % 正答できても、実戦では追加要素があります:

  • ライブの相手の特性
  • スタックサイズの細かい差
  • アンティの有無
  • メタゲーム

レンジ表はあくまで「基準点」。実戦ではここから ± 5 % 程度の調整が必要です(次のレッスンで扱います)。

レンジ表学習の落とし穴

罠①:レンジ表だけ覚えてポストフロップが甘い

  • プリフロップだけ完璧でも、ポストフロップで負けたら無意味
  • Phase 4 のポストフロップ学習と並行する

罠②:暗記が目的化

  • なぜそのハンドがレンジに入っているか」を理解する
  • 理由を理解すると、応用が利く

罠③:アプリ依存

  • 実戦では「考えながら判断」する力も必要
  • アプリで自動化 + 言語化のセルフレビューも

練習計画テンプレート

週 1 計画

内容
BTN オープン 100 問
CO オープン 100 問
BB vs BTN 100 問
BB vs CO 100 問
BTN vs UTG(自分が BTN、3 ベットレンジ)100 問
全ポジション混合 100 問
復習(苦手分野)50 問

合計 週 650 問、約 2〜3 時間。4 週間で 3000 問、レンジ表習得完了。

用語まとめ

  • ノード:プリフロップの特定シチュエーション
  • シナリオ:アプリでの学習設定(Open, vs Raise, vs 3-bet 等)
  • ペーパーチャート:印刷したレンジ表
  • 正答率:アプリで測定する自己評価指標

このレッスンの要点

  • レンジ学習はアプリでの反復が最効率
  • Pre-Flop Master が無料で最もポピュラー
  • BTN → CO → BB → SB → MP → UTG の順で学習
  • 1 日 30〜100 問を 1 ヶ月続けると、レンジ表の暗記完了

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