レンジ表アプリの使い方
100種類以上のノードを正確に覚えるには、アプリでの反復練習が最効率。無料〜有料のおすすめアプリと、効果的な学習法を紹介します。
なぜアプリを使うか
レッスン 32〜45 で学んだレンジは、紙やテキストで読んだだけでは身につきません。
- 169 マスの位置を瞬時に判断
- 6 ポジション × 数種類のアクション = 数十パターン
- ノードごとに違うレンジ
これを クイズ形式で何百回も反復 することで、初めて体に染み込みます。アプリの最大の価値はここにあります。
おすすめアプリ(無料〜有料)
① Pre-Flop Master(モバイル無料/有料機能あり)
- レンジクイズに特化、最も人気
- ポジション別オープンレンジを 100 問単位で出題
- 正答率を統計化して苦手ハンドを可視化
- iOS / Android、英語 UI
② Poker Snowie(有料、PC+モバイル)
- AI と対戦して GTO 近似戦略を学ぶ
- プリフロップだけでなくポストフロップも含む
- 月額 $20 程度
- 中級〜上級向け
③ GTO Wizard(有料、Web)
- プロも使う本格 GTO 学習ツール
- 完全な GTO レンジ表を視覚化
- ノードロック機能付き
- 月額 $40〜
- 上級者向け
④ Equilab(無料、PC)
- レンジ vs レンジのエクイティ計算
- 学習ツールではないが、補助として有用
- Windows / Mac、ダウンロード型
⑤ Poker Trainer(無料、Web)
- ブラウザで動く、登録不要
- ハンドランク認識、ポット・オッズ、レンジ判定など複数のクイズ
- 入門〜初級
⑥ PokerLab Range Trainer(モバイル無料)
- 6max のオープンレンジクイズに特化
- シンプルな UI で続けやすい
- 広告あり
アプリの選び方
| レベル | おすすめ |
|---|---|
| 入門 | Poker Trainer(無料 Web) |
| 初級 | Pre-Flop Master(モバイル) |
| 中級 | Pre-Flop Master + Equilab |
| 上級 | GTO Wizard + Poker Snowie |
| プロ | GTO Wizard + PioSolver(自前ソルバー) |
このレッスンでは Pre-Flop Master を中心に使い方を解説します。
Pre-Flop Master の使い方
初期設定
- App Store / Google Play で「Pre-Flop Master」を検索しインストール
- 起動 → 「6-Max NLHE」を選択(テキサスホールデムを意味)
- スタックサイズ「100BB」を選択
- 言語:英語のみ(用語は Phase 2 までで対応可能)
練習モード
- ホーム画面で「Practice」を選択
- ポジション選択:BTN / CO / MP / UTG / SB / BB
- シナリオ:Open / vs Raise / vs 3-bet など
- 100 問単位で出題、各問題で「Raise / Call / Fold」を選択
学習の進め方
- 1 ポジションずつ:BTN → CO → BB → SB → MP → UTG
- 各ポジションで 正答率 85 % になるまで継続
- 1 日 30〜100 問を目標
学習の 4 ステップ
ステップ 1:BTN オープンレンジ(1〜3 日)
- 最も広く、最も使用頻度高
- まずここで「アプリの操作 + マス感覚」を身につける
ステップ 2:CO オープンレンジ(2〜3 日)
- BTN より少し絞る感覚
- 「BTN -10 %」のメンタルモデル
ステップ 3:BB ディフェンス(3〜4 日)
- 最も実戦で使う頻度高
- vs BTN, vs CO, vs UTG の 3 ノードを区別
ステップ 4:その他のポジション(1 週間)
- MP, UTG, SB を順に
- すでに BTN/CO/BB が身についていれば応用しやすい
合計約 3〜4 週間 で 6 ポジションのオープン + 主要ディフェンスをマスター。
「ペーパーチャート」も併用
アプリと並行して、印刷した レンジ表(PDF) を物理的に見るのも有効:
- A4 1 枚に 6 ポジションのオープンレンジを印刷
- パソコンの横に貼って、実戦で参照
- 1 ヶ月後には「見なくても言える」状態を目指す
PDF は GTO Wizard、Upswing Poker、本サイトのツール(ハンドレンジ・ビジュアライザー)などからダウンロード可能。
アプリでの間違いやすいパターン
間違い① 紛らわしいオフスーテッド
- K9o vs K9s、A8o vs A8s の区別
- 「o の方が 1 段下のレンジ」を意識
間違い② ボーダーハンド
- K5s(BTN レンジ最下限) vs K5o(レンジ外)
- 「スーテッドだけ参加」のラインを覚える
間違い③ スーテッドコネクター
- 54s 〜 T9s は全部レンジ内(BTN, CO)
- 43s, 32s は BTN のみ
「3 ベット」シナリオの学習
オープンレンジを覚えたら、次は「3 ベット」シナリオ:
- vs UTG Raise の対応
- vs CO Raise の対応
- vs BTN Raise の対応
Pre-Flop Master では「vs Raise」シナリオを選択するだけ。
3 ベットを Raise、コールを Call として回答します。
進捗の測定
アプリの統計機能で:
- ノード別の正答率
- 苦手なハンド(=赤色マークされる)
- 学習時間の累計
これらを見ながら 苦手な部分を集中練習。
「アプリで完璧」≠「実戦で勝てる」
アプリでオープンレンジを 95 % 正答できても、実戦では追加要素があります:
- ライブの相手の特性
- スタックサイズの細かい差
- アンティの有無
- メタゲーム
レンジ表はあくまで「基準点」。実戦ではここから ± 5 % 程度の調整が必要です(次のレッスンで扱います)。
レンジ表学習の落とし穴
罠①:レンジ表だけ覚えてポストフロップが甘い
- プリフロップだけ完璧でも、ポストフロップで負けたら無意味
- Phase 4 のポストフロップ学習と並行する
罠②:暗記が目的化
- 「なぜそのハンドがレンジに入っているか」を理解する
- 理由を理解すると、応用が利く
罠③:アプリ依存
- 実戦では「考えながら判断」する力も必要
- アプリで自動化 + 言語化のセルフレビューも
練習計画テンプレート
週 1 計画
| 日 | 内容 |
|---|---|
| 月 | BTN オープン 100 問 |
| 火 | CO オープン 100 問 |
| 水 | BB vs BTN 100 問 |
| 木 | BB vs CO 100 問 |
| 金 | BTN vs UTG(自分が BTN、3 ベットレンジ)100 問 |
| 土 | 全ポジション混合 100 問 |
| 日 | 復習(苦手分野)50 問 |
合計 週 650 問、約 2〜3 時間。4 週間で 3000 問、レンジ表習得完了。
用語まとめ
- ノード:プリフロップの特定シチュエーション
- シナリオ:アプリでの学習設定(Open, vs Raise, vs 3-bet 等)
- ペーパーチャート:印刷したレンジ表
- 正答率:アプリで測定する自己評価指標
このレッスンの要点
- レンジ学習はアプリでの反復が最効率
- Pre-Flop Master が無料で最もポピュラー
- BTN → CO → BB → SB → MP → UTG の順で学習
- 1 日 30〜100 問を 1 ヶ月続けると、レンジ表の暗記完了
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